5 使用前の準備
5.1 義肢製作に関する注意事項
注意
不適切なアライメントや組み立て、調整による危険
不適切な取り付けや調整が原因で、装着者が負傷したり義肢パーツが破損するおそれがありま
す。
アライメント、組み立て、調整方法については本説明書の指示に従ってください。
►
装着者に合わせて適切な義足を製作するには、義肢製作適合に関する知識と技術が必要です。 ア
ラインメントおよび調整は、義肢装具士のみが行ってください。
アラインメントおよび調整は、以下の手順に従って行ってください。
1. ベンチアライメント
2. スタティックアライメント
3. 試歩行
上記の手順は、まず仮義肢で行い、使用する義肢パーツの最適な組み合わせと位置確認をしま
す。 装着者に合わせてすべての設定を行ったら、本義肢を製作します。 本義肢でも同じ手順を
繰り返します。
試歩行では、装着者が義肢の機能になれるまで充分な時間を取ってください。時間をかけること
で、日常生活での安全な使用方法を習得します。
5.2 コスメチックカバーの使用に関する注意事項
注意
タルカムパウダーの使用により発生する危険性
製品のすべりが悪くなるため、装着者が負傷したり、製品が破損するおそれがあります。
製品や他の義肢パーツにタルカムパウダーを使用しないでください。
►
► オットーボック社が指定するフォームカバーのみを使用してください(「可能な組合わせ」
の章を参照してください – 223 ページ参照)。
► 摩擦や異音をなくすには、シリコーンスプレー
に塗ってください。
► コスメティックカバーの装着後は、緩衝などして義足調整に影響するため、試歩行を繰り返
してください。
5.3 ベンチアライメント
2Z11=KIT の使用
備考 製作施設でのアライメント中や仮義肢での試歩行中に発生する傷から保護するため、膝継手
の接続部分を 2Z11=KIT の保護フィルムでカバーすることができます。
► 2Z11=KIT に同梱の説明書の図のようにして保護フィルムを使用してください。
► 装着者には、保護フィルムをはがしてから、試歩行の場を離れてもらってください。
+ = 前方位置 / – = 後方位置(アライメント基準線に対して)
項目
画像参照 5
必要な装置:
アライメントツール(743L200L.A.S.A.R.アッセンブリまたは743A200PROS.A.アッセンブリな
ど)、743A80 50:50 ゲージ、743S12 差高計測器
以下の数値に合わせ、義足足部(以下、足部)をアライメントツールの上に置きます。
差高:
必要な差高(x)+5 mm
226
519L5を直接、コスメチックカバーの接触面
ベンチアライメントの手順