5. リギング ロープ レンチをネガティブ リギングに使用してはいけません。
6. 降下操作を行っている時に地上の使用者が装置の真下に立つと危険になる可能性があります。 これに
よって装置が動かなくなり、 レンチ エレメントが所定の位置に回らないようにする可能性があります。 地上
の使用者は、 全般的な制御を向上させるために一方の側に寄って立つ必要があります。
[E] 使用前確認
1.
すべての可動部品が自由に動く ことができることを確認します。 RP290 70kg モデルでは、 ホイール
が両方向に自由に回転する必要があります。 RP292 120kg モデルでは、 ホイールが一方向に回転し、 反
対側ではロックされる必要があります - この方向はフレームの方向レーザー マーキングと一致する必要
があります。
2. ロック軸が正常に機能することを確認します。
3. 装置のどの部品にも適正使用を妨げる損傷がないことを確認します。
4. 上部分と下部分の間でドッグボーンが自由に動く ことを確認します。
5.
ロック機構が指定されたスロットの中に収まっていることを確認します。 これによって装置がロックさ
れ、 使用準備が適切に整っていることを確認します。
[F] 使用法
1. 作業ラインが装置の中に正しく通されていることを確認します。
2.
弛みを取り除くために、 ラインの末尾を引っ張ることができます。 末尾を更に引っ張ると切る予定の部
分の上方向に張力が掛かることになります。 この操作は、 切断部を目標物から離れるように持ち上げる場
合に便利です。
3. 引っ張り/持ち上げ操作では、 リギング ロープ レンチのレンチ エレメントは中間位置で折り重なりま
す。 RP292 120kg モデルでは、 一方向ベアリングが回転して持ち上げ次の摩擦を減らします。
4.
降下操作のために、 リギング レンチのレンチ エレメントが噛み合い、 ラインの作業端に摩擦を加えま
す。 RP292 120kg モデルでは、 一方向ベアリングがプーリー スリーブをロックし、 作業ラインに追加の
摩擦を加えます。
5. 警告 - リギング ロープ レンチは単に摩擦の補助具として設計されています。 使用者は降下操作中、 常
にロープの末尾を制御し続ける必要があります。
6. 使用者が作業ラインを取り扱い、 制御する時には手袋を着用する必要があります。
7. ISC では、 Loopie 構成でも、 Dead Eye 構成でも 13mm (1/2 インチ) 12 撚りロープ スリングの
使用をお勧めします。 最良実施例では、 アンカー スリングが対象とする作業ラインの強度の 2 倍であるこ
とを求めています。
[G] 取り付け
1. トッ プ ピンを開き、 アンカー スリングを取り付けます。
2. アンカー スリングが目的作業に準拠していることを確認し、 ロープ径が 13mm 以下であることを確
認します。
3.
ガイドラインの通り、 マーキングに従って装置の両方の部分を通して作業ロープの取り付けを慎重に
開始します。
4. 装置が正しく準備され、 取り付けられたことを確認します。
[H] 用途
装置は、 森林作業員による木からの資材の吊り下げに関する作業のために設計、 製造されています。 高所
での個別の作業を含み、 少なく とも 2 人で操作するものとします。 装置は 70kg (RP290) と 120kg
(RP292) の最大重量に耐えることを試験済みです。 装置は個人用保護具 (PPE) としては設計されておら
ず、 そのように使用してはいけません。
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RP29X Rigging Rope Wrench: Issue A - March 2019