7.3 TEC 冷却機能
SV605CCカメラのTEC ペルチェ素子冷却機能は、センサーの温度を正確に制御
できます。 従来のCCDとは異なり、SV605CCカメラは、超低読み出しノイズ、
効率的な冷却、調整可能なゲインを備えており、ターゲットを撮影するために
超長時間露光を使用する必要がないため、撮影システムとガイドシステムの要
件が大幅に削減されます。 ただし、短時間の露出(100ms未満など)を使用す
る場合、冷却による画像への影響はほとんどありません。冷却機能は、周囲温
度より最低35〜40°C低く設定できます。(30°Cの温度に基づいてテストされ
ています)。 長時間使用すると最大温度差が変動する場合がありますのでご注
意ください。 同時に、周囲温度が下がると、それに応じて冷却温度差も下がり
ます。 下の図は、-20°Cと35°Cの間のSV605CCセンサーの暗電流グラフです
。
7.4 AR反射防止コーティング
SV605CCカメラセンサーは、その前に光学窓が装備されており、ARコーティン
グを使用しています。
8. カメラのメンテナンス
冷却機能の保護
カメラを使用するときは、熱衝撃を避ける必要があります。熱衝撃とは、冷却
機能の温度が急激に上昇または下降したときに、それに伴う衝撃的な熱応力の
ために物体が損傷する現象。冷却や冷却 OFF による温度の急激な変化は 冷却機
能の寿命を短くし、損傷に繋がります。冷却機能を使う場合は徐々に冷やし、
終了時には徐々に常温に戻していく方が冷却機能の保護に繋がります。
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