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TDS3BATC 型
充電式バッテリ・パック
取扱説明書
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071-0900-04
安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくために、本製品の指示に 従ってくだ
さい。
火災や人体への損傷を避けるには
本製品を接地してください: 安全な 動作のために、バッテリ
電源で動作している場合においても、オシロスコープのシャー
シは 常にアース電位に維持する必要があります。この保護
措置は 製品付属の接地ワイヤをオシロスコープのリア・パネ
ルの端子からアースに 接続した場合に機能します。 これ以
外の接地ワイヤを使用する場合は、18 ゲージ以上の太さの
リード線を使用してください。
バッテリの再充電を適切に行ってください: バッテリ・パック
は、必ず推奨された温度において推奨された充電サイクル
で再充電してください。
適切なバッテリ・チャージャを使用してください: TDS3BATC
型リチウムイオン・バッテリ・パックの充電には、必ず TDS3CHG
型バッテリ充電器か TDS3000/TDS3000B /TDS3000C シリー
ズのオシロスコープを使用してください。
カバーを外した状態で動作させないでください: カバーやパ
ネルを外した状態で本製品を動作させないでください。
故障の疑いがあるときは動作させないでください: 本製品
に故障の疑いがある場合、資格のあるサービス 担当者に検
査してもらってください。
充分な換気を行ってください: 製品の設置方法と通気確保
の詳細については、TDS3000/TDS3000B シリーズ、または
TDS3000C シリーズのユーザ・マニュアルに記載の設置手順
を参照してください。
湿気の多いところでは動作させないでください:
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください:
本マニュアル内の用語
注意:
これらの説明は、本製品やその他の機器 に損害
を与える可能性のある状態や行為を示します。
本製品で使用される記号
x
バッテリのリサイクル
この TDS3BATC 型リチウム・イオン充電式バッテリは、正しく
リサイクルまたは廃棄する必要があります。
リチウムイオン・バッテリは、国または地域の廃棄および
リサイクルに関する規制に従って処理する必要がありま
す。バッテリを廃棄する際は、必ず該当する規制を確認
の上、適正な手順に従ってください。詳しくは、お住まい
の地域のバッテリ・リサイクル関連の所轄機関にお問い
あわせください。
電子電気機器廃棄物を一般的な廃棄容器に入れて処
分することは、多くの国で禁止されています。
バッテリ回収容器には放電されたバッテリのみを入れて
ください。短絡防止のため、絶縁テープまたは認定され
た他の被覆具でバッテリ接続部を絶縁してください。
こ の マ ー ク は 、 本 製 品 が WEEE ( 廃 棄 電 気 ・
電子機器)およびバッテリに関する Directive
2002/96/EC および 2006/66/EC に基づき、EU
の諸要件に準拠していることを示しています。リ
サイクル方法については、Tektronix Web サイ
ト(www.tektronix.com)のサポート/サービスの
項目を参照してください。
リチウム・イオン・バッテリの輸送
本製品で使用するリチウム・イオン充電式バッテリ・パックの
電力量は 100 Wh 未満です。等価リチウム含有量は、UN
Manual of Tests and Criteria Part III Section 38.3 の規定に準
拠し、1 パックあたり 8 g 未満、1 セルあたり 1.5 g 未満に抑
えられています。
リチウム・イオン・バッテリを輸送する際は、該当するすべ
ての地域、国の規制、および国際規制を必ず確認して
ください。
使用期限切れ、損傷、またはリコールされているバッテリ
の輸送は、特別に制限または禁止されることがあります。
説明
TDS3BATC 型 は 、 TDS3000/TDS3000B/TDS3000C シ リ ー
ズ・オシロスコープ用のバッテリ・パックです。この 14.4 VDC
バッテリ・パックは、リチウム・イオン・バッテリ・セルの配列で
構成されています。
ファームウェアの要件
TDS3000/TDS3000B シリーズ・オシロスコープのファームウェ
アは、バージョンが 3.26 以降でないと、残量ゲージ(
が正しく機能しません。TDS3000C シリーズでは、すべての
バージョンのファームウェアで残量ゲージの機能が実装され
ています。
オシロスコープの最新バージョンのファームウェアは、Tektronix
の Web サイト(www.tektronix.com)からダウンロードできます。
バッテリ・パックの取り外し
バッテリ・パックの取り外しは以下 の手順で行います。
1.
バッテリ収納部の蓋を開きます。
2.
バッテリ・パックの両側のハンドルを持ち上げてつかみ、
バッテリ・パックをオシロスコープから引き出します。
バッテリの保守ガイドライン
TDS3BATC 型リチウム・イオン充電式バッテリ・パックの使用
と取り扱いには、定期的な整備点検が必要です。ガイドライ
ンに従って TDS3BATC 型リチウム・イオン・バッテリを安全に
使用し、製品寿命を延ばしてください。
取り扱い上の注意
バッテリは、未使用の状態で製品中や倉庫に長期間放置し
ないでください。バッテリを 6 か月間使用しなかった場合は、
充電状態を確認の上、必要に応じて充電または廃棄してく
ださい。詳細については「バッテリ・パックの充電」と「バッテリ
のリサイクル」を参照してください。
リチウム・イオン・バッテリの標準的な想定寿命は、およそ 2
~ 3 年または 300 ~ 500 サイクルの充電のどちらか早い方
です。充電の 1 サイクルとは、完全に充電された状態から完
全に放電された状態になり、再び完全に充電された状態に
なるまでの期間のことです。完全な充電サイクルで使用して
いないバッテリの平均寿命は 2 ~ 3 年と心得てください。
充電式リチウム・イオン・バッテリには寿命があり、充電容量
は徐々に低下します。この容量の低下(経年劣化)は回復で
きません。バッテリの容量が低下すると、製品への電力供給
時間(稼動時間)も短くなります。
リチウム・イオン・バッテリは、未使用の状態や保管中でも少
しずつ放電(自己放電)し続けます。このため、バッテリの充
電状態を定期的に確認する必要があります。
TDS3BATC
型 バ ッ テ リ ・ パ ッ ク は 、
TDS3000/TDS3000B/TDS3000C シ リ ー ズ ・ オ シ ロ スコ ー プ
にのみ使用してください。
バッテリ・パックの保守
完全に充電した新品バッテリの初回の稼働時間(オシロ
スコープに電力を供給できる時間)を調べて書き留めま
す。それ以降は、この新品時の稼働時間を目安に、バッ
テリの稼働時間を確認してください。バッテリの稼働時間
は、オシロスコープの構成や用途によって異なります。
バッテリの充電状態は定期的に確認してください。
想定寿命に近づいているバッテリは、稼働時間に注意
してご使用ください。
バッテリの稼動時間が元の稼動時間の約 80% を下回っ
た場合、または充電時間が大幅に長くなった場合は、新
品との交換を検討してください。
長期間にわたってバッテリを保管する場合や使用しない
場合は、要件に従って正しく保管してください。保管状
態の悪かったバッテリを使用してもオシロスコープが稼
働しない場合、そのバッテリは損傷を受けたものと考え
られます。このようなバッテリを取り付けたままでオシロス
コープを AC 電源に接続するのは避け、オシロスコープ
からバッテリ・パックを取り外してください。このようなバッ
テリの再充電や使用はできません。新品と交換してくだ
さい。
バッテリ・パックの充電
オシロスコープを AC 電源に接続しておくと、バッテリ・ パック
は自動的に充電されます。オプションの外部バッテリ・ チャー
ジャ (TDS3CHG 型) を使用するとより効率良く充電できます。
最大の稼動能力を維持するために、リチウム・イオン・バッテ
リ・パックを次に使用するまで連続充電(トリクル充電)する必
要はありません。ただし、リチウム・イオン・バッテリ・パックは
)
未使用時にも自己放電します。少しでも稼働時間を延ばせ
るよう、使用前に充電を行うようにしてください。バッテリ・パッ
クを保管する場合は、保管に関する指示をお読みください。
オシロスコープにバッテリを取り付けている場合、ディスプレ
イ上のゲージ・アイコン(
バッテリ切れによる自動シャットダウンを避けるには、 ゲー
ジが充分なバッテリ残量を示している時にのみオシロス
コープを バッテリ・パックで動作させてください。
ゲージの精度を確保するために、 ときにはバッテリを使
い切ってください(オシロスコープをバッテリ駆動でオン
にしたまま放置し、 自動シャットダウンを待ちます)。
注:
TDS3CHG 型外部バッテリ・チャージャを使用すると、 利
用可能な残量が増え、より高レベルにゲージがリセットされる
ことがあります。その後 オシロスコープを使用して充電する
と、ゲージがフル充電を示さないことがあります。
充電方法
オシロスコープの電源をオンまたは
オフにした状態で、 オシロスコープ
から充電する場合
TDS3CHG 型外部バッテリ・チャー
ジャから充電する場合
注意:
バッテリ・パックの故障を避けるために、 バッテ
リ・パックの充電にはオシロスコープまたは TDS3CHG 型
バッテリ・チャージャ のみを使用してください。他の電源
をバッテリ・パックに接続しないで ください。
注:
最適なパフォーマンスを引き出すため、バッテリの初回
使用時および長期保管後の使用時には、バッテリを完全に
充電してください。
)に充電量が表示されます。
所要時間(標準値)
32 時間
6 時間