3.3 高度設定の選択
この設定では、与えられた高度の範囲で自動的に減圧計算を調整します。この
設定は、ダイブ設定 »パラメータ » 高度 にて行え、次の3つの範囲から選択で
きます。
• 0~300 m(0~980 ft)(デフォルト)
• 300~1500 m(980~4900 ft)
• 1500~3,000 m(4900~9800 ft)
結果として、減圧停止不要限界は著しく減少します。
高地では海面と比べて気圧が低くなります。高地への移動後は、移動前の高度
での平衡状態と比べて過剰な窒素が体内に蓄えられています。この「過剰」な
窒素は時間をかけて徐々に体外に排出され、平衡状態に戻ります。新たな高度
に体を慣れさせるために、潜水前に少なくとも 3 時間の休息をとることをお勧
めします。
高所潜水を行う前に、ダイブコンピュータが高度を正確に計算できるように高度
設定を調整する必要があります。ダイブコンピュータの数理モデルが許可する窒
素最大分圧は、低気圧に従って減少します。
警告:高地への移動は体内に蓄積された窒素の均衡に一時的な変化をもたら
すことがあります。そのため、高所での潜水前には体を高度に順応させること
をお勧めします。
警告:高度調整は正しく設定してください! 海抜 300 m(980 ft)を超
える高所潜水では、ダイブコンピュータが減圧状況を計算するには、高度設
定が正しく選択されている必要があります。ダイブコンピュータは、海抜
3000 m(9800 ft)以上での使用を想定していません。不正確な高度設定や最大
高度以上の場所での潜水は、誤ったダイブデータとプランニングデータの原因
となります。
4 ガス
4.1 圧縮空気
このデバイスは、圧縮空気と一緒に使用することをお勧めします。圧縮空気の供
給は、EU 規格 EN 12021:2014(呼吸器用圧縮ガスの要件)に規定されている圧
縮空気の品質基準を満たしている必要があります。
4.2 エンリッチドエアーナイトロックスを使用する場合
このデバイスは、ナイトロックス呼吸ガス(酸素と窒素の混合ガス)と使用す
ることができます。
警告:適切なトレーニングを受けていない場合は、ナイトロックス混合ガスを
使用しないでください。酸素割合が 22% 以上の混合ガスを使用する場合は、こ
の種の機器をダイビングで実際に使用する前に、ナイトロックスと酸素を使用す
るダイビングに関する適切なトレーニングコースを必ず受講してください。
警告:ナイトロックスダイビングでは、最大許容深度(MDO)と曝露時間は
混合ガスの酸素割合に左右されます。
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