2.2 圧力開放バルブ ( 図 A1)
この (1) を使用して、システム内の圧力を低減または開放
します。回転量は圧力を開放する速度を設定します。シ
ステムの密閉には過度の力は必要ありません。
2.3 微調整用バーニア ( 図 A1)
情報
損傷を防ぐために、ポンプ本体の上部が
見えたら、力をかけずに微調整用バーニア (2)
をさらに遠ざけてください。
圧力を正確に調整するには、微調整用バーニア (2) を時計
回りに回して圧力を上げるか、または反時計回りに回し
て圧力を下げます。
2.4 圧力 / 真空セレクタ ( 図 A1)
モードを変更する前に、圧力開放バルブ (1) が開いている
ことを確認してください。モードを変更するには、適切
なツールを使用してセレクタ (3) をラベルに記載されてい
る側へと押します。
2.5 調整可能圧力開放バルブ ( 図 A2)
精密機器の損傷を防ぐために、この (8) を使用してくださ
い。最大出力圧力を調整するには、ポンプハンドルの下
部にあるねじを回します。
3. 操作
警告
ポンプのラベルに記載されている最大作
動圧力を無視しないでください。
圧力コンポーネントを PV210 に接続する前に、
圧力源から隔離されていることを確認し、内部
圧力をゆっくりと開放してください。ポンプを
外部の圧力源に接続しないでください。
3.1 アナログゲージとの校正 / 比較
1. ホース (5) / アダプタ (6) が装着された基準計器をコネ
クタ (4) に接続します。
2. 同じ手順で、試験対象計器をもう一方のコネクタ (4)
に接続します。
注記 : アダプターの最大トルクは 15 Nm (11 ft lb) で
す。
3. 微調整バーニア (2) をその移動中間点に設定します。
時計回りに完全に回してから、反時計回りに 4 ~ 6 回
回します。
4. 圧力開放バルブ (1) を閉じます。
時計回りに完全に回して、しっかりと密閉します。
5. 最大出力圧力を設定するには、ドライバを使用して
圧力開放バルブ (8) を調整します。
時計回りに回すと圧力が上がり、反時計回りに回す
と圧力が下がります。
6. 圧力がほぼ正しい値になるまでポンプハンドル (7) を
操作します。
Copyright 2005 Baker Hughes Company.
32 | PV210 取扱説明書 – 日本語
7. 圧力を正確な値に調整するには、微調整用バーニア
(2) を時計回りに回して圧力を上げるか、または反時
計回りに回して圧力を下げます。
情報
損傷を防ぐために、ポンプ本体の上部が
見えたら、力をかけずに微調整用バーニア (2)
をさらに遠ざけてください。
注記 : 当初は、小規模な圧力変化 ( 熱力学的作用、シ
ールの定着、ホースの膨張 ) が起こりますが、圧力は
短時間で安定します。
8. また、圧力開放バルブ (1) を注意深く操作して圧力を
下げることもできます。
9. 真空を得るには、圧力 / 真空セレクタ (3) を真空位置 (
ポンプラベルに記載 ) に設定してから、上記と同じ手
順を行います。
注記 : モードを変更する前に、圧力を開放してくださ
い。
3.2 高分解能圧力校正器による操作
解像度が優れているため、上記のステップ 7 で特定され
た小規模な圧力変化の多くが表示される可能性がありま
す。
注記 : 1 mbar や 0.1 inH
O などの非常に高い分解能では、
2
ホースの小さな動きで圧力変化が顕著になることがあり
ます。
4. 故障の発見
1. システムが圧力を失っているように見える場合は、
上記の手順を繰り返します。シールが損傷していな
いこと、アダプタが十分に締め付けられていること、
圧力開放バルブ (1) が十分に締め付けられ、密閉され
ていることをそれぞれ確認してください。
2. ポンプのその他の接続部を締め付けないでください。
これらは工場設定であり、変更すると密閉されたジ
ョイントに損傷を与える可能性があります。
3. リーク試験では、圧力 / 真空セレクタ (3) の周りで小
さな空気の動き ( 出入り ) があります。この動きは正
常です。
4. PV210 が一定期間使用されなかった場合、最初のス
トロークで動作しないことがありますが、その後、
正常に動作します。
5. シール交換については、サービスキットの説明書を
参照してください。
何らかの理由で、ポンプ内で故障が起きた場合、認定代
理店に装置を返品していただくことをお勧めします。