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操作上の留意点
ツール設定、付属部品の交換などの作業をおこな
う際、または電動工具を使用しない場合には電源
を中断させてください。 このような安全措置をと
ることで、電動工具の不意の始動を防げます。
先端工具をナットやネジにあてがう際には、必ず
電動工具のスイッチを切っておいてください。 電
動工具が回転してナットやネジから滑り落ちる恐
れがあります。
締め付けトルクの設定 (図 C – D 参照)
締め付けトルクはカットアウトクラッチのバネセッ
ト荷重によって決まります。 カットアウトクラッチ
は正回転でも逆回転でも設定したトルクに達したと
きに回転を遮断します。
それぞれの状況に応じてトルクを設定するには、必
ず付属の調節ツール 22 をご使用ください。
電動工具のスライド 10 を完全に戻してください。
調整ツール 22 をビット差込部 2 に差し込み、ゆっ
くりと回してください。 ハウジング開口部内に小さ
な凹部(調整板 23)が現れるまで、調整ツール 22
をこの凹部内に差込んで回してください。
時計方向に回すとトルクが高くなり、時計逆方向に
回すとトルクが低くなります。
調整ツール 22 を取り出してください。
スライド 10 を再び前へずらし、クラッチへの汚れ
の付着を防いでください。
備考: 必要なトルク値はねじの締め付けトルク特性
によって異なりますので、実際にテストして決める
のがベストです。 トルクレンチを使用して、締め付
けトルクを確認してください。
トルクセッティングは規定範囲内でのみおこなっ
てください。規定外のトルクを設定すると、カッ
トアウトクラッチが機能しなくなります。
トルクセッティングのマーキング
個別に設定したトルクを識別するため、マーカーリ
ング 4 を別色のマーカーリングと交換することがで
きます。
マーカーリング 4 を交換するときは、薄手のスク
リュードライバー刃、ナイフもしくはそれに似た工
具を使用してください。
電動工具には必ずマーカーリング 1 個を装着し、ハ
ウジング内への粉塵や汚れの侵入を防いでくださ
い。
LED ランプ ネジ締め
あらかじめ設定した規定トルクに達するとカットア
ウトクラッチが作動します。 LED 表示 6 が緑色に点
灯します。
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あらかじめ設定した規定トルクに達さなかった場
合、LED ランプ 6 が赤色に点灯するとともに信号音
が鳴ります。 この際、再度締め付けが必要です。
レバー始動機能付き電動ストレートスクリュードラ
イバーの再スタート防止機能
ネジ締めの最中にカットアウトクラッチが作動する
と、モーターが停止します。 0.3 秒経過しなければ
スイッチを再投入することができません。 これに
よって、既に締め付けが終了した後の不意の再締め
付けを防止できます。
プッシュ始動機能付き電動ストレートスクリュード
ライバーの再スタート防止機能
本電動工具には再スタート防止機能は装備されてい
ません。 このため、自動電源オフ機能が作動した直
後にスイッチを再投入することができます。
保守とサービス
保守と清掃
電源装置 PUC-EXACT を電源から抜いてから掃除作
業を行ってください。 これにより感電の危険を回
避することができます。 電源装置の電源スイッチ
を切るだけでは充分に危険を回避できません。
電動工具の潤滑
潤滑剤 :
専用ギアボックスグリス (225 ml)
製品番号 3 605 430 009
モリコート潤滑剤
モーターオイル SAE 10/SAE 20
運転時間が 150 時間を越えた時点でギアボックスを
低刺激性の溶剤でクリーニングしてください。 溶剤
メーカーの指定する使用・処分方法を厳守してくだ
さい。 ギアボックスの潤滑には、ボッシュ専用ギア
ボックスグリスのみをご使用ください。 初回のク
リーニング後は運転時間 300 時間毎にクリーニング
作業を実施してください。
クラッチの可動部分に関しては、約 10 万回のネジ
締め毎にモーターオイル SAE 10/SAE 20 数滴を潤滑
してください。 滑り動作およびころがり動作部品を
潤滑する際には、モリコート潤滑剤をご使用くださ
い。 潤滑作業時にあわせてクラッチの消耗をチェッ
クし、繰り返し精度と正確性が維持されているかを
確認してください。 その後、クラッチのトルク量を
再設定する必要があります。
保守・修理作業に関しては、必ずボッシュ認定に
よるサービス担当者にご依頼ください。 これによ
り電動工具の安全性維持が確実におこなわれま
す。
Bosch Power Tools