914X フ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル
フィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル 性能分析
5.1
フ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル 性能分析
最適な性能を得、 不確かさバジェッ トの可能性を一番低くするために、 以下に詳しく説明さ
れたガイ ドラインを使用してく ださい。
確度のドリフト
機器の表示温度は時間が経つにつれて、 ドリフトします。 これは温度コントロールPRTに影
響するさまざまな要素のためです。 PRTは、 それがどのように使用されているか、 そして、 使
用される環境に依存して変化します。 校正アプリケーションで、 どんなPRTにおいてもこれは
避けられりません。 さらに、 センサー素子自身の製造段階でのばらつきが、 多かれ少なかれ
使用状況や使用環境に影響され表れてきます。 センサーの酸化や不純物に起因する変化
には、 使用する温度範囲と通常の使用用途に応じて新しい校正係数が必要となります。 一
般にフィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルがも200° C未満で使用されたときには、 酸化と不純物
による影響は無視できます。 300℃から500℃の範囲ではPRTプラチナセンサワイヤーに酸
化が起こ ります。 不純物による影響は主に、 500℃以上での長時間の使用の後の問題です。
さらに、 取り扱いまたは輸送からの振動はデリケートなPRTエレメントの変形させ、 抵抗を変
えます。 この変形は、 機器が一般に使用されるより少し高い温度でのアニーリングで取り除
けます。 不要な温度サイクルを避けるこ とを推奨します。 最低温度と最高温度の間での過度
の上下の温度サイクルもPRTエレメントの変形の原因になる可能性があります。
コントロールセンサのドリフトからの影響は、 外部の温度基準を使用するこ とによって、 避け
られる可能性があります。 表示値の校正が必要な場合、 基準温度計を用い、 モニタリングと
再校正のプログラムを実行しなければなりません。 フィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルの精度
を適切な温度基準を使用し定期的にチェックし、 機器のメンテナンスルーチンの一部として
記録し続けてく ださい。 精度がも う許容できないポイントにドリフトしたら、 機器を再校正し
てく ださい。 記録は、 使用履歴と精度要件に対し適切な校正間隔を決定するためのデータ
となります。
安定度
フ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルの安定度の仕様は一定の周囲温度と気流の実験室条件の
下で決定されました。 この機器が周囲の影響を最小にするように設計されたとはいえ、 周囲
から何らかの影響はまだあります。 最も良い結果を得るには、 周囲温度と気流が急速に変
化する状態を避けてく ださい。
軸方向均一度
フ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルの軸方向均一度を定期的に点検してく ださい。 EA10/13で
概説されたプロセスまたは同様のプロセスを使用してく ださい。 軸方向均一度がユーザー
の不確かさバジェッ トで設定された限界外で変化した場合、 フ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェ
ルの技術ガイ ドのフィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル構成セクションで概説されているように
軸勾配を調整し、 フィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルを再校正してく ださい。
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