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クランポン
この説明書はペツルシャルレクランポンの基本的な情報が記
載されています。
より詳細な製品の情報は各モデルの説明書を参照く ださい。
各製品の適するフ ィールド
ダート, ダートウィ ン, M10 : アイスクライミング
サルケン : 高度な登山
ヴァサック : 登山、 トレッキング
イルビス : トレッキング
各部の名称
(1)フロント (2)リア
(3)リンキングバー
(4)ラピッ ドアジャストメントシステム
(5)ストラップ (6)ダブルバックファスニングバックル
(7)アンチスノーシステム
(8)ワイヤーベイル (9)レバータブ (10)ヒールベイル(レバー)
(11)フレキシブルベイル
材質 :
- ポイント : 冷間鍛造及び熱処理済みクロームモリブデンス
チール
- ワイヤー、 リベッ ト、 レバー : ステンレススチール
- フレキシブルベイル : サーモプラスチック、 エラストマー
サイ ドロッ ク ビンディ ング
システム
- かかととつま先にコバのあるブーツに適しています。
- かかととつま先がワイヤーで、 ヒールワイヤーベイルに横方
向のレバービンディ ングシステムが付きます。 セーフティスト
ラップ付です。
スペアロッ ク ビンディ ング
システム
- かかとにコバのあるブーツに適しています。
- 柔軟なトゥハーネスとワイヤーヒールベイル。
- ストラップによる固定でどのような足の動きにも対応します。
レバーロック ビンディ ング
システム
- かかととつま先にコバのあるブーツに適しています。
- 柔軟なト ゥベイルが付いています。
- 微調整可能なヒールベイル。
- ストラップによる固定と引締め。
フレッ クスロッ ク ビンディ ング
システム
- 全ての硬いブーツ、 柔軟なブーツに合い、 コバの有無を問
いません。
- 柔軟なヒールと トゥハーネスにより しっかり とブーツに装着
できます。
- ストラップによる固定でどのような足の動きにも対応します。
点検のポイント
各使用前にフロント とリアのベイルワイヤ−とリベッ トの接続
状態を確認してく ださい (サイ ドロックレバー) 。
ラピッ ドアジャストメントシステムが確実に取り付けられている
事を確認してく ださい。
金属のフレームとポイントにひび割れがないこ とを確認して
く ださい。
図2. メンテナンス
ポイントを研ぐ場合にはエッジ部分を研ぐようにし、 側面は研
がないで下さい(フロントポイント部は除く)。
熱により金属へ悪影響を与えないために手作業で研いでく
ださい。
使用後にクランポンを洗浄し乾燥してく ださい。
腐食を防ぐための潤滑油をスプレーしてく ださい。
使用方法
図3. リンキングバーの位置
正しい位置にあるかよく確認してく ださい。
右足/左足 (ストラップのバックルがブーツの外側にく るように
してく ださい)
- リンキングバーによる硬いブーツまたは柔軟なブーツ用の
2種類の位置調整がクランポンの前部にあります。
バーの位置を変えたい時には、 フロント部のアンチスノーから
ネジをはずし、 バーを調節後、 ネジを再び止めてく ださい。
注意 : 硬いブーツに使用する場合ブーツにクランポンを装着
する前にリンキングバーが固定位置にしっかり とはまっている
こ とを確認してく ださい。
図4. 調節
- ブーツの長さに合わせて、 リンキングバーでクランポンを調節
してく ださい (かかとの位置はハーフサイズずつ調整可) 。
- 小さいサイズのブーツへの使用の際は、 リンキングバーを金
属のこぎりで短く してく ださい。
- フロントポイントを希望の位置にする為にはト ゥベイルを調
節してく ださい (短いか長いか、 中心かオフセッ トか、 ソールの
高さに適応しているか) 。
セーフティストラップを使い、 ワイヤーを引いてく ださい。
トゥベイルがブーツの形に合っているか確認してく ださい。
- ヒールワイヤーもフロントと同じ方法で調節し、 ソールの高さ
とブーツのコバにあうようにしてく ださい。
セーフティストラップを使ってワイヤーを装着し、 ブーツのコバ
にしっかり と装着されている事を確認してく ださい。
ブーツによってはクランポンが装着できないこ とがあります。
図5. ブーツへの装着
注意 : ブーツとクランポンの相性を必ずテストしてからご使
用く ださい。
足を 振る や 蹴る などのテストをしてく ださい。
もしクランポンがブーツにしっかり と装着されていないようで
あれば最大限に合う ように再度調節をしてく ださい。
5A. サイ ドロッ ク ビンディ ング
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Notice Spécifique COMMUNE CRAMPONS réf. : T00500-B (150304)
システム
ブーツをトゥベイルに合わせます。
その後ヒールベイルのストラップを引き、 ワイヤーをはめてク
ランポンを取り付けてく ださい
知識 : ヒールベイルを取り付けるには、 レバーを押し下げるよ
うにしてく ださい。
その後ヒールベイルにロックするようにレバータブを引いて
く ださい。
ワイヤーがヒールのコバにしっかり と付けられているかチェッ
クしてく ださい。
レバータブの上からストラップをしっかり と締めてく ださい。
5B. スペアロック ビンディ ング
システム
他のシステムとは違い、 かかとを先にセッ トし、 つま先を後で
付けます。
ストラップによる固定 : 正しく調節しクランポンのストラップを
しっかり締めるこ とによりブーツへ確実に固定できます。
5C. レバーロック ビンディ ング
システム
アジャストメントホイールを使い、 ヒールベイルレバーの高さ
を調整してく ださい。
クランポンをブーツにしっかり とつけるには少々の力を要し
ます。
ストラップの取り付けを忘れないで下さい。
スキーのビンディ ングを緩める時の様に、 アックスやポールの
先端を使いヒールベイルレバーを緩めてく ださい。
5D. フレックスロック ビンディ ング システム
ストラップによる固定 : 正しく調節しクランポンのストラップを
しっかり締めるこ とによりブーツへ確実に固定できます。
図6. アンチスノーシステムの装着
安全のためのアンチスノーは、 ポイント間に雪が付着するのを
防ぎ、 スリ ップや滑落などの事故のリスクを軽減します。
注意 : アンチスノーを装着した場合でも、 クランポンの裏面に
雪が付着するこ とに対して常に注意する必要があります。
持ち運びについて
注意 : ポイントによる他の道具への損傷を防ぐため、 保管用の
バッグ(例 : ファキール)を使用するこ とをお勧めします
一般注意事項
重要な注意事項 : 使用前に適切なトレーニングが必要
です
使用前にこの説明書をよく読み、 製品の正しい使用方法と使
用範囲に関する使用説明書や注意事項は全て保管するよう
にして下さい。
図で示された×印がついていない技術だけが認められてい
ます。
その他の使用方法は認められていません : 命にかかわる危
険があります。
間違った使用方法及び禁止行為の事例もいく つか明記しました
(×印や、 ドクロマークで示されたもの) 。
他にも多くの誤った使用方法が存在しますが、 それら全てを
推測、 仮定しここに明記するこ とは不可能ですので、 疑問点や
不明な点は、
㈱アルテリア (TEL04-2969-1717) にご相談く ださい。
高所での活動は危険を伴い、 場合によっては重大な傷害を引
き起こ し、 死に至るこ ともあります。
適切な技術及び確保技術を用いた上で十分にトレーニングを
積み、 ユーザー各自で責任を持つようにしてく ださい。
この製品の使用中、 あるいは誤った使用方法から生ずるいか
なる損害、 傷害、 死亡に関してはユーザー各自がそのリスク と
責任を負うこ ととします。
各自で責任がとれない場合や、 その立場にない場合は製品を
使用しないで下さい。
使用について
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 ある
いはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人
のみ使用して下さい。
PPE ( 個人保護用具) はダイナミ ックロープやエネルギーアブソ
ーバー等のエネルギー吸収システムと併用しなければ使用で
きません。 この製品がお手持ちのシステムの用具と併用できる
か確認し、 製品の詳しい説明をお読み下さい。
この製品を長く使用するためには使用中及び持ち運ぶ際に注
意が必要です。
衝撃を受けたり、 表面のざらざらした箇所や鋭く とがった箇所
と摩擦しないようにして下さい。
この製品を使用中にトラブルが発生した場合、 救助を求めるか
どうかはユーザーの判断によります。
大きな墜落及び衝撃
大きな墜落や衝撃 (製品落下や製品に衝撃がかかるこ と) を受
けた後にこの製品を継続して使用しないで下さい。
外側からは目に見えなく ても、 変形によって機能の一部が損な
われたり内側に損傷が起こっている場合があり、 強度の低下
につながります。
不明な点は㈱アルテリア (TEL04-2969-1717) にご連絡下
さい。
安全確認
製品の強度や、 機能を制限する磨耗が見受けられた時は、 すぐ
にその商品を処分して下さい。
安全を守るため、 以下のような3段階の確認を行う こ とをお
薦めしま
す。
- 使用の前後に製品の状態を点検する。
- 使用中、 製品の状態及びシステムに含まれる他の用具との連
結部に常に注意を払う。
- 更に、 専門家による綿密な点検を行う (3ヶ月ごと) 。
より安全性を追求し、 お手持ちの用具をよりよく管理するため
には、 製品ごとに点検記録をとるこ とをお勧めします。
また、 各PPEユーザーはそれぞれ個人で用具を所有するこ と
が望ましいです。
ペツル製品の耐用年数は、 新しい技術の発達および他
の製品との併用を考慮して10年間です。
使用年数は、 使用の際に製品にかかった強度及び使用頻度、
使用された環境により異なります。
1. 極めて異例な使用環境においては、 1回の使用で磨耗や損
傷が生じ、 その後使用不可能になる場合があります。
2. 次のような物質が含まれる特定の環境では、 著しく磨耗しま
す : 塩分、 砂、 雪、 氷、 湿気、 化学品(この限りではありません)。
3. スリング、 ランヤード及びエネルギーアブソーバーは、 表面
のざらざらした箇所や鋭く とがった箇所と接触するこ とが多く
、 磨耗しやすい為、 耐用年数は使用頻度が高い場合で平均6ヶ
月、 標準的利用で12ヶ月、 使用頻度が低い場合で最大10年で
す。
これらの製品の綿密な点検を3ヶ月ごとに行う こ とをお勧め
します。 点検して問題がなければ、 その時点から3ヶ月使用
が可能です。
保証
この製品には、 原材料及び製造過程における欠陥に対し3年
間の保証期間が設けられています。
ただし、 通常の磨耗、 酸化、 改造や改変、 誤った保管方法、 保守
整備の不足、 事故または過失による損傷、 不適切または誤った
使用方法では、 保証の対象外とします。
責任
ペツル及びペツルシャルレ総輸入代理店である、 株式会社ア
ルテリアは、 製品の使用から生じたいかなる直接的、 間接的、
偶発的結果またはその他のいかなる損害に対し、 一切の責任
を負いかねます。