(JP)日本語
この取扱説明書は、 この製品を使用するお子様を指導する立場の方を対象としてい
ます。 内容をよく読み、 この製品の使用方法と機能の限界についてお子様に説明し、
理解させて下さい。
クライミング、 マウンテニアリング用ヘルメッ ト
サイクリング用ヘルメッ ト
用途について
- クライミング、 マウンテニアリング、 ケイビング、 キャニオニング、 ヴィアフェラー
タ等のスポーツ用ヘルメッ ト
- サイクリング用ヘルメッ ト
この製品は、 本来の用途以外の目的で使用しないで下さい。
ヘルメッ トを着用することにより、 上記のスポーツにおける危険を大きく減少さ
せますが、 完全に回避するものではありません。
大きな衝撃がかかった時、 ヘルメッ トは破壊点に至るまでは変形し、 可能な限
り衝撃を吸収します。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断についてその責任を負うこととします。
使用する前に必ず :
- 取扱説明書をよく読み、 理解して下さい
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けて下さい
- この製品の機能とその限界について理解して下さい
- 高所での活動に伴う危険について理解して下さい
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の障害や死につながる場合があ
ります。
責任
警告 : 使用前に必ず、 「 用途について」 の欄に記載された使用用途のトレーニン
グを受けて下さい。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるいはそれらの人か
ら目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得する必要があり
ます。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、 傷害、 死亡に関して
もユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととします。 各自で責任がとれな
い場合や、 その立場にない場合はこの製品を使用しないで下さい。
各部の名称
(1) シェル (2) ライナー (3) ヘッドバンド (4) ヘッドバンド調節クリップ (5) ストラ
ップ前後位置調節バックル (6) ストラップ調節バックル (7) ヘッドランプクリッ
プ (8) 『シグナル』 取付用ホール
主な素材
ABS樹脂 (シェル) 、 高密度発泡ポリスチレンフォーム (ライナー) 、 ポリエステル
(ストラップ)
点検のポイント
毎回、 使用の前にシェルの内側及び外側、 ライナーにひび割れや変形等がない
ことを確認して下さい。 ストラップとその縫製部分及びヘッドバンドとシェルの
接続部分に損傷がないこと確認してください。 また、 ヘッドバンドの各調節機
能、 ストラップ及びバックルが正しく機能することを確認して下さい。
注意 : 大きな衝撃を受けた後は、 目視では確認できない内部に生じた損傷によ
り、 ヘルメッ トの保護機能が低下する場合があります。 大きな衝撃を受けた後
は、 製品を廃棄して下さい。
各PPE ( 個人保護用具) の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサイト
(www.petzl.com/ppe) もしくはPETZL PPE CD-ROMを参照下さい。
もしこの器具の状態に関する疑問があれば、 (株)アルテリア (TEL : 04-2969-
1717) にご相談下さい。
装着及びサイズ調節の方法
図1. ヘッ ドバンド
お子様にヘルメッ トを被せ、 2箇所のヘッドバンド調節クリップ (4) を動かして
ヘッドバンドのサイズを調節して下さい。
図2. ストラップ
- ストラップ前後位置調節バックル (5) が耳の下に来るように調節します。 スト
ラップを前後に調節するには、 ストラップ前後位置調節バックル (5) をスライド
させて調節して下さい。
- ストラップのバックルを閉めて下さい。 正しく接続された場合、 「 カチッ」とい
う音がします。 ストラップを不快に感じない程度にしっかりと締めて下さい。 ス
トラップを適切に調節することにより、 ヘルメッ トが不意に外れる危険性を減
少させることができます。
- 最後に、 ストラップを手で引っ張り、 バックルが正しく接続され、 ストラップが
適切に締められていることを確認してください。
- ストラップを外すには、 図のようにストラップ調節バックル (6) を両側から押
してください。
機能の確認
ヘルメッ トがお子様の頭部にフィッ トし、 頭の中央に位置していることを確認し
て下さい。 調節が適切 (前後左右へのずれが最小限) であるほど、 ヘルメッ トは
その保護機能を発揮することができます。 サイズが適切に調節されていること
を確認してください : ストラップ及びヘッドバンドが適度に締められている (前
後左右へのずれが最小限) 。
適切にフィッ トさせることができない場合、 この製品は使用しないで下さい。 他
のモデルや違うサイズのものを選択して下さい。
使用上の注意
- 警告 : ヘルメッ トが引っかかる可能性のある場所 (例 : 洞窟内の狭い竪穴部、
樹木上、 公園の遊具) では、 このヘルメッ トを使用しないで下さい。 ストラップで
頸部が締め付けられたり、 吊り下げられたりする危険性があります。
- 取り扱いに注意して下さい。 ヘルメッ トが損傷を受ける場合があります。 ヘル
メッ トの上に座る、 ザックの中に無理に詰め込む、 落とす、 尖ったものと接触さ
せる等しないようにして下さい。
高温にさらされることがないようにしてください。 ( 直射日光があたる状態で車
内に放置する等)
- ステッカーを貼る場合は、 ペツルの純正ステッカーを使用して下さい。 ステッ
カー、 マーカー、 ペイント等は、 内部に含まれる物質によりヘルメッ トにダメー
ジを与え、 保護機能を低下させる場合があります。 ステッカーを貼る、 またはマ
ーカー、 ペイント等をする前に、 それらがシェルの素材であるABS樹脂にダメー
ジを与えないことを確認して下さい。
- 化学薬品、 特に溶剤はヘルメッ トに悪影響を及ぼしヘルメッ トの保護機能を
低下させます。 ヘルメッ トがこれらの物質と接触しないように保護して下さい。
一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、 製造日から数えて最長
10年です。 金属製品には特に設けていません。
注意 : 極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が生じ、 その後使用不
可能になる場合があります (劣悪な使用環境、 鋭利な角との接触、 極端な高/低
温下での使用や保管、 化学薬品との接触等)
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで下さい :
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から10年以上経過した
- 大きな墜落を止めた場合や、 非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 また新しい製品との併用に
適さない等の理由で、 使用には適さないと判断された
使用しなくなった製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄して下さい。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、 定期的にPPEに関する十分な知識を持つ人物に
よる綿密な点検を行う必要があります。 綿密な点検を行う頻度は、 使用の頻度
と程度、 目的により異なります。 また、 法令による規定がある場合はそれに従わ
なければなりません。 ペツルは、 少なく とも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うこ
とをお勧めします。
トレーサビリティ (追跡可能性) を維持するため、 製品に付いているタグを切り
取ったり、 マーキングを消したりしないで下さい。
21
A49_PICCHU_A495000B (230709)
点検記録に含める内容 : 用具の種類、 モデル、 製造者または販売元の名前と連
絡先、 製造番号、 認識番号、 製造日、 購入日、 初めて使用した時の日付、 次回点検
予定日、 注意点、 コメント、 点検者及びユーザーの名前と署名
点検記録の見本はwww.petzl.fr/ppeまたはPetzl PPE CD-ROMでご覧いた
だけます。
持ち運びと保管
紫外線、 化学薬品、 高/低温等を避け、 湿気の少ない場所で保管して下さい。 必
要に応じて洗浄し、 直射日光を避けて乾燥させて下さい。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます (パーツ交換は除く) 。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。 以下の場合
は保証の対象外とします : 通常の磨耗や傷、 酸化、 改造や改変、 不適切な保管
方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失による損傷、 不適切または誤った
使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、 製品の使用か
ら生じた直接的、 間接的、 偶発的結果またはその他のいかなる損害に対し、 一
切の責任を負いかねます。