2.2 安全上の注意
以下の章で言及されている安全上の注意事項は、 準拠する規格が取扱説明書に記載するように定めてい
る電動工具に関するすべての基本的な安全情報を含んでいます。 したがって、 この取扱説明書で説明す
る機器には関係のない注意事項が含まれていることもあります。
2.2.1 電動工具の一般安全注意事項
警告事項 安全上の注意および指示事項をすべてお読みください。 これらを守らないと、 感電、 火災お
よび/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語 「電動工具」 とは、 お手持ちの電動ツール (電源コード使用) およびバッテ
リーツール (コードレス) を指します。
作業環境に関する安全
▶ 作業場はきれいに保ち、 十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故を起こす恐れ
があります。
▶ 爆発の危険性のある環境 (可燃性液体、 ガスおよび粉じんのある場所) では電動工具を使用しないで
ください。 電動工具から火花が飛散し、 粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
▶ 電動工具の使用中、 子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、
本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
▶ 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更し
ないでください。 アースした電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナ
ルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、 感電の危険を小さくすることができます。
▶ パイプ、 ラジエーター、 電子レンジ、 冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにして
ください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
▶ 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、 感電の危険が大きくなりま
す。
▶ 電動工具を持ち運んだり、 吊り下げたり、 コンセントからプラグを抜いたりするときは、 必ず本体を
持ち、 電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、 オイル、 鋭利な刃
物、 本体の可動部等に触れる場所に置かないでください。 コードが損傷したり絡まったりしている
と、 感電の危険が大きくなります。
▶ 屋外工事の場合には、 屋外専用の延長コードのみを使用してください。 屋外専用の延長コードを使
用すると、 感電の危険が小さくなります。
▶ 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、 漏電遮断機を使用してください。 漏電遮断機
を使用すると、 感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
▶ 電動工具を使用の際には、 油断せずに十分注意し、 常識をもった作業をおこなってください。 疲れて
いる場合、 薬物、 医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しない
でください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
▶ 作業保護具および保護メガネを常に着用してください。 けがに備え、 電動工具の使用状況に応じた粉じ
んマスク、 耐滑性の安全靴、 ヘルメット、 耳栓などの作業保護具を使用してください。
▶ 電動工具の不意な始動は避けてください。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本
体を持ち上げたり運んだりする前に、 本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン
/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、 電源に接続したり
すると、 事故の原因となる恐れがあります。
▶ 電動工具のスイッチを入れる前に、 必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチ
が本体の回転部に装着されたままでは、 けがの原因となる恐れがあります。
▶ 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、 常にバランスを保つようにしてくだ
さい。 これにより、 万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、 適切な対応が可能となります。
▶ 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、 衣
服、 手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、 装身具、 長い髪が可動部に巻き
込まれる恐れがあります。
▶ 吸じんシステムの接続が可能な場合には、 これらのシステムが適切に接続、 使用されていることを確
認してください。 吸じんシステムを利用することにより、 粉じん公害を防げます。
電動工具の使用および取扱い
▶ 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具
の使用により、 能率よく、 スムーズかつ安全な作業が行えます。
▶ スイッチに支障がある場合には、 電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操
作のできない電動工具は危険ですので、 修理が必要です。
Printed: 20.05.2015 | Doc-Nr: PUB / 5230112 / 000 / 00
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