TEMPERATURE MANAGEMENT SYSTEM
温度出力チェ ッ ク
3.5.5
温度出力チェックは、 [較正のチェック]を選択した場合にのみ実行されます。
温度出力チェックは患者体温チェック と非常に類似しており、 同じ4つのセン
サーシミ ュレーターが使用されます。 PT2が温度出力を測定する間にオペ
レータはCTUスイッチ1からPT1までをそれぞれ順に測定するように指示さ
れます。 ( 温度出力は患者体温1の 「エコー」 です。 ) 当然のこ とながら、 このテ
ストには患者体温チャネルの精密測定が必要です。 このため、 その前に患者
体温チェックが完了している必要があります。
以下の条件が満たされると、 各チェックが完了します。
•
温度出力の平均値 (PT2で測定) と各CTU温度値の差が1.0 °C以内。
•
PT1の平均値と温度出力の平均値 (PT2で測定) の差が0.8 °C以内。
•
温度出力 (PT2で測定) が変動0.01 °C以内で安定している。
75秒以内に上記の条件が満たされないと、 エラーメッセージが表示されま
す。
水温チェ ッ ク
3.5.6
低温設定の開始時にS3位置に変更し、 低温設定が完了した後、 元に戻すよう
に指示されます。 テスト期間中はシステムは手動モードで作動します。 システ
ム作動中、 PT1がCTUを通って流れる水の温度を測定しながら水温が各設
定点に制御されます。 この基準温度はシステムの内部水温センサーのチェッ
クに使用されます。 ヒーターエレメントがチェックされ、 加熱と冷却機能のテ
ストが行われます。
水温チェックは、 それぞれ所要時間およそ15分ずつの4つのセグメントで構
成されています。 チェック1はおよそ6 °C、 チェック2はおよそ28 °C、 チェック
3はおよそ40.5 °C、 チェック4はおよそ38 °Cでそれぞれ実行されます。 この
プロセス中、 患者体温1、 出口水温1 (T1)、 出口水温2(T2)、 入口水温(T3)、 冷
却器温度(T4)、 入口圧力、 流量が連続的に平均されてモニターされます。 こ
のプロセスが完了するには、 各チェックポイントは以下の条件を満たす必要
があります。
•
T2の平均値が修正された基準温度 (PT1で測定されたCTUプローブ温
度) の2.0 °C以内。
•
修正された基準温度が瞬時目的の較正温度を横切った後 (6 °C、
28 °C、 40.5 °C) 再び横切って元に戻る。 唯一の例外はチェック4で、 こ
の基準温度は38 °Cから6 °Cのみ低下する必要がある。
•
バイパスバルブが閉じていなければならない。
30分以内にチェックが完了しないと、 メッセージが表示されます。
ここでも、 このテストには患者体温チャネルの精密測定が必要です。 このた
め、 その前に患者体温チェックが完了している必要があります。 さらに、 水温、
流量の測定も重要です。 水の流れは水の吸入によって得られるため、 入口圧
力チェックも完了している必要があります。
新規較正された温度値がチェック中に得られたプローブ温度の修正平均値
に比較チェックされます。 T1とT2の読み取り値は共にプローブの読み取り値
の0.24 °C以内でなければならず、 T3センサー読み取り値はプローブ読み取
り値の0.4 °C以内、 T4センサー読み取り値は0.4 °C以内でなければなりませ
ん (6 °Cの温度でのみチェック) 。 条件が満たされないと、 エラーメッセージが
表示されます。
温度出力の較正
3.5.7
較正の最終ステージは、 PT1を使って可能な温度値の範囲全体を通して順
次測定した温度出力値です。 このプロセスの所要時間はおよそ28分です。 完
了後、 較正値は保存されます。
保存プロセスにて保存される情報は以下のとおりです。
•
各チェックで生成された新規較正因数
•
テストの開始時に入力されたCTU値 (A~H)
•
保存前にゼロに設定された較正時間値
保存されたCTU値はCTUの最初の較正を実行する前にデフォルト値に設定
されます。 保存されたCTU値はまた、 メモリーから得られたいずれかのCTU
値の検証チェック値が正しくない場合にも自動的にデフォルト値に設定され
ます。
デフォルトCTU値は以下のとおりです。
A.
10.87 °C
B.
25.54 °C
C.
34.52 °C
D.
39.98 °C
E.
0.00 °C
F.
0.00 °C
G.
0.00 °C
H.
2900
較正チェ ッ ク
3.5.8
較正チェックプロセスの最終ステージでは、 チェックから得た値が合否の判
定を加えて表示されます。 表 3.1 に、 結果画面に表示される合否基準を示し
ます。
テスト
流量
バイパス流量
入口水圧のゼロオフセッ ト
患者体温1 (コントロール1) PT1
(4回チェック)
患者体温2 (モニター2) PT2
(4回チェック)
患者体温エコー出力 (出力)
(4回チェック)
水温T1(コントロール - 出力)
(3回チェック)
水温T2(モニター - 出力)
(3回チェック)
水温T3(モニター - 入力)
(3回チェック)
表 3.1.モデル5000検証データ
208
C T U マ ニ ュア ル
基準
300ml/分 ≤ 流量 Δ ≤ 300ml/分
バイパス流量 Δ ≥ 500ml/分
-0.3psi ≤ P ≤ 0.3psi
-0.3 °C ≤ 10 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.3 °C ≤ 25 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.1 °C ≤ 35 °C Δ ≤ 0.1 °C
-0.3 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.3 °C ≤ 10 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.3 °C ≤ 25 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.1 °C ≤ 35 °C Δ ≤ 0.1 °C
-0.3 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.2 °C ≤ 10 °C Δ ≤ 0.2 °C
-0.2 °C ≤ 25 °C Δ ≤ 0.2 °C
-0.2 °C ≤ 35 °C Δ ≤ 0.2 °C
-0.3 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.5 °C ≤ 6 °C Δ ≤ 0.5 °C
-0.5 °C ≤ 28 °C Δ ≤ 0.5 °C
-0.3 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.5 °C ≤ 6 °C Δ ≤ 0.5 °C
-0.5 °C ≤ 28 °C Δ ≤ 0.5 °C
-0.3 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.3 °C
-0.5 °C ≤ 6 °C Δ ≤ 0.6 °C
-0.5 °C ≤ 28 °C Δ ≤ 0.5 °C
-0.5 °C ≤ 40 °C Δ ≤ 0.5 °C