警告事項
スプレーやスチームによる清掃は避けてください。 本体
内部に異物が入らないようにしてください。
9.2 保守
本体の全ての表面パーツに損傷がないか、 また全て
の装置が支障なく作動するか定期的に確認してくださ
い。 パーツが損傷していたり、 装置が正しく作動しな
い場合は、 本体を使用しないでください。 修理が必要
な際は、 弊社営業担当またはヒルティ代理店・販売店に
ご連絡ください。
本体には必ず推奨された空包を使用し、 推奨された威
力設定で作動させてください。 空包の選択を間違った
り、 威力設定が高すぎると、 本体パーツが早期に故障し
てしまいます。
注意
DX 本体の汚れには、 健康を損なう恐れのある物質が
含まれています。 清掃中に埃/汚れを吸い込まないで
ください。 食品に埃/汚れが付着しないようにしてく
ださい。 本体の清掃後には手を洗ってください。 本体
部品の手入れや保守/潤滑にグリスを使用しないでくだ
さい。 グリスを使用すると、 本体が正常に作動しなく
なることがあります。 ヒルティスプレーまたは同品質
の製品のみを使用してください。
9.3 本体サービスの実施
威力が安定しなかったり空包の点火に失敗する場合、
または操作快適性の低下を感じる場合には、 本体サー
ビスを実施してください。 操作快適性の低下の具体的
な症状:必要な押付け力の増大、 トリガーの反発力の増
大、 威力調整が困難、 空包ストリップの取外しが困
ja
難、 あるいはサイクル動作がスムーズでない。
9.3.1 本体の分解 8
注意
無理な力を加えると、 スプリングクリップが激しく加
速されることがあります。 ご自身および他の人員を負
傷しないように保護してください。 インレーは、 背面
を下に向けて保持してください。
1.
リングを 45 ° 回してストッパーを外します。
注意事項ストッパーが引っかかる場合は、 ネイル
を使って外すことができます。
2.
インレーを本体外へ滑走させます。
注意事項インレーが引っかかる場合は、 強く引き
出すようにして引っかかりを解消してください。
3.
スプリングクリップを取り外します。 これには適
切な工具 (例 : ドライバーあるいはネイル) を使
用してください。
4.
ベースプレートとファスナーガイドをピストンガイ
ドから抜き取ります。
5.
ピストンをピストンガイドから引き出します。
6.
ファスナーガイドを後方へ滑走させてベースプレー
トから取り出します。
注意事項本体が激しく汚れている場合には、 ピス
トンによりファスナーガイドを前方からベースプ
レート外へと押し出してください。
240
9.3.2 ピストンの摩耗点検
注意事項
摩耗したピストンは使用しないでください。 また、
ピストンを加工しないでください。
次の場合にはピストンを交換してください :
- 折れたとき
- 摩耗が激しいとき (例 : 90° のセグメント欠損)
- ピストンリングが割れているあるいはなくなっている
- ピストンが曲がったとき (平面を転がして点検)
9.3.3 ファスナーガイドの摩耗の点検
パイプが損傷している場合 (例 : 曲がっている、 広
がっている、 亀裂がある) は、 ファスナーガイドを交
換してください。
9.3.4 スプリングクリップの摩耗の点検
スプリングクリップが激しく摩耗/つぶれている場合に
は交換してください。
9.3.5 清掃 9 10 11 12
本体は少なくとも週に 1 回、 あるいは多量のネイル
を打鋲した場合 (約 3000 回の打鋲) には毎回その直
後に清掃してください。
個々の部品を適切なブラシで清掃してください。
1.
ファスナーガイドとベースプレートの内側と外側
を清掃してください。
2.
ピストンとピストンリングはスムーズに動くように
なるまで清掃してください。
3.
ピストンガイドの内側と外側を清掃してください。
4.
ハウジングの内側を清掃してください。
9.3.6 潤滑
清掃した部品には、 同梱されているヒルティスプレーを
薄く噴き付けてください。 ヒルティスプレーまたは同
品質の製品のみを使用してください。
9.3.7 本体の組立て 13
注意事項
小部品は慎重に取り扱ってください。 紛失の危険があ
ります。
1.
ファスナーガイドをベースプレートに挿入します。
2.
ピストンをストップ位置までピストンガイドに押し
込みます。
3.
ベースプレートとファスナーガイドをピストンガイ
ドに取り付けます。
注意事項ピストンのボルトおよびベースプレートの
スロットがピストンガイドと一致しなければなりま
せん。
4.
スプリングクリップをくぼみに押し込みます。
5.
インレーを本体内へガイドします。
注意事項インレーのスロットがストッパーと一致し
なければなりません。