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Cergo Kissの一般的説明
46¦47 加工操作
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焼成およびプレス成型方法
1、 プレス成型陶材 Cergo Kissの一般的説明
用途
フルポーセレンインレー、 アンレー、 ラミネートベニア
およびクラウンのためのプレス成型陶材。 焼付用ポー
セレンDuceragold Kissを焼きつけることもできます。
Cergo KissはGoldenGateシステムを構成するコンポーネ
ントの1つです。
歯科用としてだけ使用して下さい。
禁忌
・ ブリッジの製作
・ 形成限界が歯肉縁下に深く位置する症例
・ ブラキシズムその他の非生理的運動を示す患者に
Cergo Kissを適用することはできません。
テクニカルデータ
・ DIN EN ISO 6872か規定するタイプ2、 クラス1の歯科用
ポーセレン
・ DIN EN ISO 68 72が規定する曲げ強さおよび化学溶解
性に適合
医用製品法に基づく 注意事項
副作用 / 相互作用
プレス成型陶材Cergo Kissのリスクおよび / または副作用
は報告されていません。
この医用製品を正しく加工し、 使用する限り不都合な副
作用は非常に稀であると考えることができます。 ただし
免疫反応、 (例えばアレルギー)あるいは / および局所的不
快感 (例えば味覚障害、 口腔粘膜に対する刺激) を完全
に否定することは原則的に不可能です。
副作用が観察された場合は、 その疑いをも含め、 お知ら
せ下さるようお願いします。
Cergo Kissまたはその成分に対し過敏な患者には、 医師 /
歯科医師の厳重な観察が可能な場合にだけ適用すること
ができます。 口腔内に既存する医用製品または材料との
交差反応が知られる場合、 医師 / 歯科医師はこれを考慮
する必要があります。
Cergo Kissを材料として修復物を製作する際には、 患者を
治療する医師 / 歯科医師に以上の注意事項すべてを説明
して下さい。 またCergo Kissを使用する前に、 使用説明書
および安全データシートを十分にお読みください。
2、 製作手順
模型の準備 (図1)
・ 形成限界の確定
・ 歯型の硬化処理
・ スペーサーラッカーの塗付
・ ラミネートベニア、 インレー、 アンレーあるいはクラ
ウンのフレーム
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安全措置
・ Cergo Kissをプレス成型した陶材フレームはガラスパ
ール (2∼4 bar) でサンドブラストして下さい。
・ 研削には水冷式タービンを使用し、 局所的な過熱を防
いで下さい。
安全のためのアドバイス
粉塵を吸気と共に吸い込まないよう注意して下さい。
・
・
使用できるリキッ ド
・ 象牙色、 切縁色、 その他用
Ducera * Liquid SD
Ducera * Liquid Form
・ ステイン、 グレーズポーセレン用
Ducera * Liquid Stain improved
合着
合着用コンポジッ トのメーカーのデータを尊重して下
さい。
Cergo Kissをフレームとするフルポセレン修復物を仮着
し、 暫間的に使用することはできません。 Cergo Kissは必
ず接着法で合着して下さい。
この最終的合着の質を保証するため、 暫間修復物の仮
着にはユージノールを含まないセメントを使用して下
さい !
ワックスパターンの形成 (図2)
完全に焼却できるワックスとスペーサーラッカー(Isolit)を
使用して下さい。 前記の修復物のいずれを製作する場合
も、 ワックス層の厚さは0.7 mm以上必要です (max. 2.5
mm) 。 臼歯部修復では、 咬合面を含めて解剖形態を縮小
した ― 象牙質コアーのような ― 形態をワックスアップ
し、 十分な強度を保証して下さい。