4.
本体を保管する場合は、 保管温度を確認して
ください。 特に車内に保管する場合、 冬や夏
の本体温度に注意してください (‑25 °C ...+60 °C
(77 °F...140 °F) ) 。
8.2 Li‑Ion バッテリーパックの手入れ
湿気が入らないようにしてください。
はじめてお使いになる前にはバッテリーパックをフル充
電してください。
バッテリーパックを最大寿命で使用できるように、 本
体のパワーが著しく低下したら直ちに放電を中止してく
ださい。
注意事項
本体の作動を続けると、 セルの損傷を防ぐために放電
が自動的に終了します。 本体はオフに切り替わります。
バッテリーパックは Li‑Ion バッテリーパック用に許可さ
れたヒルティ充電器で充電してください。
注意事項
- NiCd の場合のようなバッテリーパックのコンディ
ショニングは必要ありません。
- 充電を中断しても、 バッテリーパックの寿命に影響は
ありません。
- バッテリーの寿命に影響を及ぼすことなく、 いつで
も充電を開始することができます。 NiCd の場合のよ
うなメモリー効果はありません。
- バッテリーパックはフル充電した状態でできるだけ
涼しくて乾燥した場所に保管するのが最適です。
周囲温度が高い場所 (窓際) にバッテリーパックを保
管すると、 バッテリーパックの寿命に影響が出て、
セルの自己放電率が上昇します。
- バッテリーパックが完全に充電できなくなった場合
は、 劣化や過負荷で容量が低下しています。 この
バッテリーパックで作業を続けることはまだ可能です
が、 適当な時期にバッテリーパックを新品と交換して
ください。
8.3 保管
本体が濡れた場合はケースに入れないでください。 本
体、 本体ケースおよびアクセサリーを乾燥させて清掃し
てください。 本体は完全に乾燥した状態で本体ケース
に収納してください。
長期間保管した後や搬送後は、 使用前に本体の精度を
チェックしてください。
8.4 搬送
搬送や出荷の際は、 本体をヒルティの本体ケースか同等
の質のものに入れてください。
注意
搬送時は必ず電池/バッテリーパックを抜き取ってくだ
さい。
8.5 ヒルティ校正サービス
各種の規則に従った信頼性を保証するためには、 本体
の定期点検を第三者の校正機関に依頼されることをお
勧めします。
ヒルティ校正サービスはいつでもご利用できますが、
少なくとも年に一回のご利用をお勧めします。
ヒルティ校正サービスでは、 本体が点検日の時点で、
取扱説明書に記載されている製品仕様を満たしているこ
とが証明されます。
本体が仕様範囲にない場合は、 再調整します。 調整
と点検の終了後調整済みステッカーを貼って、 本体が
メーカー仕様を満たしていることを証明書に記載しま
す。
校正証明書は ISO 900X を認証取得した企業には、 必
ず必要なものです。
詳しくは、 弊社営業担当またはヒルティ代理店 ・ 販売
店にご連絡ください。
8.5.1 測定精度の点検
技術的な製品仕様を維持するには、 本体を定期的に
(少なくとも大きな仕事/重要な仕事の前に) 点検して
ください。
8.5.2 水平方向の主軸と横軸をチェックする 10
1.
三脚を壁から約 20 m(66 フィート) 離して設置
し、 三脚ヘッドを水準器で水平に調整します。
2.
本体を三脚に取り付け、 ターゲット切込みを用い
て本体ヘッドを壁に位置決めします。
3.
レシーバーを使用してポイント (ポイント 1) を
受け、 壁にケガきます。
4.
本体軸を中心として本体を時計回りに 90º 回転さ
せます。 このとき本体の高さを変えてはなりませ
ん。
5.
レーザーレシーバーを使用してポイント (ポイン
ト 2) を受け、 壁にケガきます。
6.
ステップ 4 と 5 をさらに 2 回繰り返し、 ポイント
3 とポイント 4 をレシーバーで受けて、 壁にケガ
きます。
ケガいたポイント 1 と 3 間 (主軸) またはポイン
ト 2 と 4 間 (横軸) の垂直方向の間隔がそれぞ
れ 3 mm(0.12 インチ) 以内であれば、 本体の精
度は仕様の範囲内にあります (20 m(66 フィー
ト) の場合) 。 この間隔が 3 mm より大きい場合
は、 本体の校正をヒルティサービスセンターに依
頼してください。
8.5.3 垂直軸のチェック 11 12
1.
本体を壁から約 20 m(66 フィート) 離して、
できるだけ平坦な床に垂直に設置します。
2.
本体のグリップを壁と平行に向けます。
3.
本体をオンにし、 基準ポイント (R) を床にケガ
きます。
4.
レシーバーを使用して、 ポイント (A) を壁の下
端にケガきます (中速を選択) 。
5.
レシーバーを使用して、約 10 m(33 フィート)の
高さにポイント (B) をケガきます。
6.
本体を 180° 回転させ、 床の基準ポイント (R) と
壁の下端にケガいたポイント (A) に整準します。
7.
レシーバーを使用して、約 10 m(33 フィート)の
高さにポイント (C) をケガきます。
注意事項10 m の高さにケガいたポイント (B) と
(C) 間の水平方向の間隔が 1.5 mm(0.06 イン
チ) 以内であれば、 本体の精度は仕様の範囲内に
あります (10 m(33 フィート) の場合) 。 この間
隔が 1.5 mm より大きい場合は、 本体の校正をヒ
ルティサービスセンターに依頼してください。
ja
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