4.1 サイズの選択
1) 膝蓋骨中心から15 cm下の位置で下腿部周径を測定します(周径 A)。
2) 膝蓋骨中央から15 cm上の位置で大腿部の周径を測定します(周径 B)。
3) サイズ表を参照して、装具のサイズを選んでください。
4.2 適合
注記
不適切な設定による危険
過度な負荷により装具が破損したり、耐荷重部品の破損により適切に装着できない場合があり
ます。
装具の調整は義肢装具士のみが行ってください。
►
誤って設定を変更しないようご注意ください。
►
ステー(支持板)の調整
アルミニウムバーの個別調整は訓練を受けた有資格者が行ってください。
1) バーの面ファスナーカバーを開けます(画像参照 1)。
2) ポケットからバーを取り出します (画像参照 2)。
3) 備考:
継手の部分にあるバーを曲げないよう注意し、プラスティック製ハウジングとの間隔
3 ㎜を維持してください。これが守られないと、バーの安定性が低減することがあります。
フィットを最適化するために、バーを鉄筋曲げハッカーを使い患者の脚の輪郭に添わせてく
ださい。
4) バーを再び装具に挿入し、面ファスナーカバーを取り付けます。
屈曲/伸展ストッパの調整
► 屈曲/伸展ストッパの変更は現場にいる医師が指示を出した場合にのみ行ってください。
ストッパには装具が足の屈曲/伸展を止める角度がマーキングされています (画像参照 3)。
1) 必要となる伸展または屈曲ストッパを挿入します (画像参照 4)。
→ ストッパはわずかな抵抗で固定されます。
2) 装具継手を動かしストッパの位置を確認します。
4.3 適用・装着方法
注意
誤った装着または過度な締め付けによる危険
不適切あるいは過度に締め付けた状態で装着すると、局所的に過剰な圧迫が加わり、血行障害
やしびれなどが発生するおそれがあります。
製品が正しく装着されているか確認してください。
►
1) 後ろから足を装具で包み膝蓋骨を開口部に合わせます (画像参照 5)。
2) 素材の伸縮性を利用し保護エッジを引き、交互に重ねます。下肢でまず装具の面ファス
ナーで閉じ、同様に大腿部の面ファスナーも閉めます (画像参照 5)。
3) 4本のストラップをガイドループを通して引き、しっかりと締め、ファスナーを閉じます (画
像参照 6).
4) 伸展リミットを調整するには膝裏にある交差している過伸展ストラップを緩めます (画像参照
7)。
5) 備考: 伸展リミットを最大限にするためには、交差する面ファスナーを閉める時に膝継手を軽
く屈曲します。
7、画像参照 8)。
4.4 納品
1) 装具を装着者に納品する際には、製品が適切にフィットしていることを確認してください。
2) 装着者に座る、立ち上がる、数歩歩くといった動作を実行してもらってください。
→ 装具継手の中央は膝蓋骨の中央の高さにする必要があります。
→ 装具が脚の上でねじれていないことを確認してください。
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ストラップをご希望の長さに調整し、面ファスナーを締めます
(画像参照