ルクで、10-12 mm のものについては 7 Nm の締付トルクでレンチを使用して閉めてください、ナット [6] は中途半
端に閉めないでください( 図6)。正しい使用法や、エネルギーアブゾーバ、落下防止システムのスリング・ラン
ヤード、カラビナ、その他の構成要素など、信頼できるアンカー点へ連結法は、 図7を参照してください。システ
ムのアンカリングは、なるべく使用者のポジションよりも上でおこなう必要があり、欧州規格 EN 795(>15kN)
(図13)に適合する強度を持つ必要があります。
特徴
カラビナの特徴は 表A、Bに示されています。
タイプ H:インクノットで結びつけるビレイ用カラビナ
タイプ K:ボルトルート用カラビナ
タイプ X:軽荷重や人工登攀用楕円形状カラビナ
タイプ/クラス B:べーシックなカラビナ
タイプ/クラス Q:スピードリング
欧州規格 EN 362 用クラス T:長径によって既定される荷重の方向指示を可能にする方向指示カラビナ
カラビナの主要材料は表 Bの材料(Material)に示されています。S = スチール、SS = ステンレススチール、Al = ア
ルミ合金となります。
点検とメンテナンス
ゲートが開かれている場合、カラビナは強度の半分以上を失います(表A、B)。したがいまして、使用前にゲー
トが正しくロックされるかどうかを点検することが重要になります。
• カラビナを閉じるときに、ゲート [2] がフレーム [1] に向かってもどらない。点検時には、ばねの作用を通常にも
どすためにゲート [2] をゆっくりと放してください。
• ゲートのロックの機能が正しくなく、不完全である。 ロック機構[3]が手動になっている場合は、完全にネジを
回して外す必要があります。中途半端にしかロックできないカラビナは使用してはいけません。自動ロックに
なっている場合は、誰の助けも借りずにロックされる必要があります。悪環境(泥、砂、ペンキ、汚水など)の
もとでは、自動ロックは完全に機能しない場合があります。
欠陥の1つが見受けられる場合、クリーニングした後に、ゲート機構にシリコン系潤滑剤を施してください。(注
記)海の近くで使用した場合は常に使用後にクリーニングと潤滑をおこなうことを推奨します。潤滑を施した後も
欠陥がなくならない場合、カラビナの使用を禁止してください。
スリングの使用中は、スリングの強度が低下したり、切れ目がはいったりするのを防ぐために、スリングを鋭利な
エッジを持つものと接触させないようにしてください。結び目、湿度、凍結、紫外線、使用による劣化もスリング
の耐性の低下につながります。
定期点検
使用の前後で目で見ておこなう通常の点検に加えて、本製品は製品の最初の使用日から12か月ごとに、十分な知
識を持つ人によって点検される必要があります。この日付と次の点検の日付の記録は、製品のライフシートに記録
される必要があります。点検や製品の寿命についての資料を保管してください。製品の規格認証が読み取れること
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