装着方法
以下の手順を実行する際は、本文に記載されているコンポーネントの位置を
示す外観図を参照してください(図 1 ) 。
デバイスの装着
1. デバイスの後方にあるすべてのストラップを緩めます ( 図 2 )。
2. 足底接地の状態で膝を 90° に曲げ、膝蓋骨が顆部パッド (A) の中央にく
るようにデバイスを下肢に配置します ( 図 2 )。
下肢にデバイスが適切に配置されていることを確認します。
• 高さの調整 : ヒンジの中心を膝蓋骨の中央より少し上に合わせます
( 図 3 )。
3. 本デバイスは、中程度の顆部パッドで事前に組み立てられています。面
ファスナー、シムに加え薄型および厚型の顆部パッドもデバイスに付属
しています。顆部パッドとシムを任意に組み合わせて使用することで、
膝のデバイスの幅を広げたり狭めたりできます。
4. 付属の脛骨ウェッジパッドをライナーとデバイスフレームの間に配置し
て、脛骨周囲の適合性を調整できます。また、ヒンジの中心をわずかに
前方に移動したり、取り外してヒンジをさらに後方に移動したりする際
にも使用できます。
次の順序でストラップを締めます。ストラップはすべて、長さの調節やトリ
ミングが可能です。
5. 膝のすぐ下にある下部十字型ストラップ (C) を最初に装着します ( 図 4 )。
このストラップはふくらはぎの筋肉の上に位置しており、デバイスを所
定の位置に保つのに必要なデバイスと骨の接触を可能にし、デバイスを
正しく配置するのに役立ちます。
6. 次に D リングを通して挿入し、ボトムストラップ (D) をしっかりと固定
します。
7. 膝のすぐ上にある上部十字型ストラップ (E) を続けて、上端ストラップ
(F) を締めます。
注 : 上部の 2 つのストラップを締めすぎると、デバイスが移行する可能
性があります。
8. 最後に、前脛骨ストラップ (G) をぴったりと締めます ( 図 5 )。
• デバイスフレームが前方に離れすぎている場合は、前脛骨ストラップを
緩め、下部ストラップと底部ストラップを締めます。
• デバイスフレームが後方に離れすぎている場合は、下部ストラップと底
部ストラップを緩め、前脛骨ストラップを締めます。
デバイスの調整
デバイスの輪郭形状の調整
デバイスは、個人に特有の解剖学的構造に合わせて調整できます。ハッカー
を使って航空機グレードのアルミニウムフレームを大腿と腓腹の様々な形状
に適合するように冷間成形させます。
その場で修理が可能な D リングを交換または移動する方法
D リングは、内部から外部に移動したり、壊れた場合は交換したりできます。
D リングを内部から外部に移動する。
1. D リングからストラップを取り外します。
2. デバイス内部に取り付けられた D リングを曲げ、内側に押してキーホー
ルロックから解放し、リベットから取り外します ( 図 6 )。
3. D リングをキーホールロックを通してリベットの上に押し込み、デバイ
スの外側に取り付けます。D リングをスライドさせて所定の位置にはめ
ます。くぼみのある面が上を向くようにしてキーホールロックを配置し
ます ( 図 7 )。
4. ストラップを再び取り付けます。必要に応じて、他の D リングでも同じ
手順を実施します。
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