JP
図に示された使用方法の中で、 ×印やドクロマークが付いていないものだけ
が認められています。 最新の取扱説明書はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で
参照できますので、 定期的に確認してください。
疑問点や不明な点は㈱アルテリア (TEL04-2969-1717) にご相談ください。
フォールアレストハーネス EN 361 : 2002
1. 用途について
フォールアレストハーネス
製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、 本来の用途以外での
使用は絶対に避けてください。 .
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断についてその責任を負うこととします。
使用する前に必ず :
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください.
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください.
- この製品の機能とその限界について理解してください.
- 高所での活動に伴う危険について理解してください.
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の障害や死につながる場合があ
ります。
責任
警告:使用前に適切なトレーニングが必要です。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、
あるいはそれらの人から目のーく範ーで直接指導を受けら
れる人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得す
る必要があります。
ペツル製品の誤った方法での使用中及び使用後に生ずる
いかなる損害、傷害、死亡にーしてもユーザー各自がそのリ
スクと責任を負うこととします。 各自で責任がとれない
場合や、その立場にない場合はこの製品を使用しないで
下さい。
2. 各部の名称
(1) 2つのループ ( 「A/2」 のマーク付) を組み合わせて使用する胸部フォールア
レスト用アタッチメントポイント (1 bis) 背部フォールアレスト用アタッチメント
ポイント (金属製リング) (2) ショルダーストラップ (2 bis) 『 リフト』 取付用アタ
ッチメントループ (3) レッグループ (4) ダブルバックバックル (5) ファストバッ
クル (6) ストラップリテイナー (7) ギアループ (8) ベスト 『ジャック』 (NEWTON
FAST JAK)
主な素材
ハーネス : ポリエステル、 スチール (調節バックル) 、 アルミニウム合金 (アタッ
チメントポイント)
3. 点検のポイント
毎回、 使用前に
ウェビングのアタッチメントポイント部分、 調節バックル部分、 および縫製部分
を点検して下さい。
コードループ製アタッチメントポイントの摩耗具合を点検してください。 赤い繊
維が見える場合、 ハーネスは廃棄してください。
ウェビングに切れ目がないこと、 使用による、 または熱や化学製品との接触によ
る磨耗や損傷がないことを確認してください。 特に縫製部分にほつれがないか
注意して点検してください。
ダブルバックバックル、 ファストバックルが正常に機能することを確認して下
さい。
使用中の注意点
製品の状態を常に確認してください。 他の用具との連結部や、 システムを構成
する各用具が正しくセッ トされていることを確認してください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサイト
(www.petzl.com/ppe)もしくはPETZL PPE CD-ROMを参照ください。 もしこの
器具の状態に関する疑問があれば、 (株)アルテリア (TEL : 04-2969-1717) にご
相談ください。
4. 適合性
この器具が、 システムで使用されているその他の器具との使用に適している (
併用された時に個々の器具の機能が妨げられない) ことを確認してください。
アタッチメントポイントとコネクターの適合性
適していない用具に連結した場合、 カラビナが偶発的に外れる、 壊れる、 または
併用する用具の安全機能を損なうといった危険性があります。
警告 : ハーネスのアタッチメントポイントは、 コネクターのゲートに、 てこの作用
を起こす可能性があります。 カラビナの位置が不適切で、 突然ロープにテンシ
ョンがかかったり、 カラビナのゲートに衝撃が加わった場合、 ロッキングシステ
ムが壊れ、 ゲートが開いてしまう可能性があります。
このリスクを減らすには :
1. ゲートを指で押し、 ロックされていることを確認してください。
2. システム (ランヤード、 ディッセンダー等) にテンションがかかる度にコネクタ
ーが正しい位置にあることを確認してください。
3. 使用しているコネクターがハーネスのアタッチメントポイントに適しているこ
とを確認してください (形、 サイズ等) 。 不適切な向きや位置になりやすいコネ
クターは使用しないでください。
ハーネスに取り付ける器具 (アンカー、 ロッキングカラビナ、 アブソーバーなど)
は全てEN基準に適合していなければなりません。
製品の適合性に関して疑問点があれば(株)アルテリア (TEL : 04-2969-1717) に
ご相談ください。
5. ハーネスの装着方法
レッグループのバックルを外し、 ショルダーストラップを持ってベストを着るよ
うにして装着してください。
5A. バックルを締めてレッグループを調節してください。
- 『ニュートン』 : ダブルバックバックル
- 『ニュートン ファスト ジャック』 : ファストバックルを閉めてください。 ファスト
バックルの機能を妨げる可能性があるため、 小石、 小枝、 ウェビング等が挟まら
ないように注意してください。 ファストバックルが正しくロックされていること
を確認して下さい。
ストラップの端は、 ねじれがないようにして、 ストラップリテイナーにしまって
ください。
5B. ショルダーストラップを調節してください。
余分なストラップはストラップリテイナーにしまってください。
5C. ハーネスの前を閉じてください
必ず2つのループをロッキングカラビナでつなげて閉じてください。
調節とテスト
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、 ハーネスは体にぴったりとフィッ
トするよう調節してください。
ハーネスが正しく フィッ トし、 使用目的に見合う快適性が得られることを必ず
確認してください。 ハーネスを装着した状態で動いたり、 装備を全て装着した
状態で各アタッチメントポイントから吊り下がり、 適切に調節されているかテ
ストをしてください。
6. フォールアレスト
6A. 胸部アタッチメントポイント
6B. 背部アタッチメントポイント
胸部および背部アタッチメントポイント ( 「A」 の文字が刻印されています) はフ
ォールアレストシステムと連結して使用できます :
- モバイルフォールアレスターやエネルギーアブソーバーを取り付ける (EN
363基準参照)
- ロープを取り付ける 胸部アタッチメントポイント (2つのループ) にエイトノッ
トでロープを結びます
クリアランス : ユーザーの下の障害物のない空間
墜落した場合に途中で障害物にあたることを回避するため、 ユーザーの下に
は必ず十分なクリアランスを確保してください。 必要なクリアランスを算出する
technical notice NEWtoN 2
方法は、 フォールアレストシステムを構成するその他の器具 (エネルギーアブソ
ーバー、 モバイルフォールアレスター等) の取扱説明書に記載されています。
7. ワークポジショニング用アクセサリー
ワークポジショニングの機能を追加するためのアクセサリー :
7A. 『リフト』 L54 : スプレッダー
7B. 『パッド』 C89 : ワークポジショニングベルト
8. ギアループ
ギアループは器具を取り付けるためのみに使用してください。
警告、 危険 : ギアループは、 ビレイ、 懸垂下降、 ロープの連結、 自己確保には絶対
に使用しないでください。
9. EN 365 : 警告
EN 365基準の要求事項 : 適合性とトレーサビリティ : 「適合性」 及び 「トレーサビ
リティとマーキング」 を参照ください
レスキュープラン
- ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに対処できる
よう、 レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじめ用意しておく必
要があります。 また、 そのために必要となる適切なトレーニングを積むことが
必用となります。
支点 : 高所作業
システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにしてください。 支点は、
最低でも10 kNの破断強度を持ち、 EN 795 基準を満たしていなければなり
ません。
その他
- 警告、 危険 : 製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないように注意
してください。
警告 : 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の安全性が、 別の器具の
使用によって損なわれることがあります。
- ユーザーは、 高所での活動が行える良好な健康状態にあることが必要です。
警告 : 動きの取れない状態のまま吊り下げられると、 ハーネスを着用していて
も重度の傷害や死に至る危険性があります。
- この製品を使用する作業方法が、 地域の行政機関が定める規則や基準に適合
していることを確認してください。
- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、 理解してください。
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーの手に届かなければなりません。 この
製品を販売する場合、 販売者はその国の言語に訳された取扱説明書を添付し
なければなりません。
10. 一般注意事項
耐用年数
注意 : 以下にあげるような極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が
生じ、 その後使用不可能になる場合があります: 化学薬品との接触、 鋭利な角と
の接触、 極端な高/低温下での使用や保管、 大きな墜落や過荷重等
ペツル製品の耐用年数は以下の通りです : プラスチック製品、 繊維製品は最長
で製造日から10年。 金属製品には特に設けていません。
ただし、 下に記された"廃棄基準"の内一つ以上に該当する場合や、 技術や基
準の進歩を反映した新しい器具との併用に適さないと判断される場合は直ち
に廃棄してください。
実際の耐用年数は様々な要因によって決まります。 例 : 製品を使用する環境、 使
用の頻度、 状況、 ユーザーの能力、 保存やメンテナンスの状況等
製品に損傷や劣化がないか定期的に点検してください。
安全のため、 使用前、 使用中の点検に加え、 専門家による綿密な点検を少なく
とも12ヶ月ごとに行う必要があります。 綿密な点検は少なく とも12ヶ月ごとに
行う必要がありますが、 必要な頻度は、 使用の頻度と程度、 目的により異なりま
す。 また、 各PPEユーザーが用具の使用履歴を把握できるようにするため、 各
ユーザーが専用の用具を持ち、 未使用の状態から管理することをお勧めしま
す。 用具をよりよく管理するため、 製品ごとに点検記録をとることをお勧めしま
す。 点検記録に含める内容 : 用具の種類、 モデル、 製造者または販売元の名前
と連絡先、 製造番号、 識別番号、 製造年、 購入日、 初めて使用した時の日付、 ユー
ザー名、 その他の関連情報 (例 : メンテナンス、 使用頻度、 定期点検の履歴、 点検
日、 コメント、 点検者の名前と署名、 次回点検予定日) 詳しい点検記録の見本は
www.petzl.com/ppeを参照ください。
廃棄基準
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください :
- 使用前、 使用中の点検、 または定期点検において使用不可と判断された
- 大きな墜落を止めた場合や、 非常に大きな荷重がかかった
- 完全な使用履歴が分からない
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から10年以上経過した
- 製品の状態に疑問がある
使用しなくなった製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄してください。
新しい技術および器具の発達
製品が、 システムの中での使用に適さないと判断され、 実際の耐用期間が過ぎ
る前に廃棄される場合の理由は様々です。 例 : 関連する基準、 規格、 法律の変
更、 新しい技術の発達、 他の器具との併用に適しない等
改造と修理
ペツルによって認められた場合を除き、 製品の改造および修理を禁じます。 製
品の機能を損ねる危険性があります。
持ち運びと保管
紫外線、 湿気、 化学薬品等から保護するため、 ハーネスは付属の袋もしくはそ
の他の箱等に収納して保管してください。
トレーサビリティ とマーキング
製品に付いているタグは、 決して切りとらないでください。 製品に記載された
マーキングが、 使用期間中識別できる状態にあるよう注意してください。
保証
この製品には、 原材料及び製造過程における欠陥に対し3年の保証期間が設け
られています。 ただし以下の場合は保証の対象外とします : 通常の磨耗や傷、
酸化、 改造や改変、 正しくない保管方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失
による損傷、 不適切または誤った使用方法による故障
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、 製品の使用か
ら生じた直接的、 間接的、 偶発的結果またはその他のいかなる損害に対し、 一
切の責任を負いかねます。
c735080D (190514)
22