オート FP ハイスピードシンクロ撮影 (FP 発光)
通常のフラッシュ撮影は、シャッター幕が全開になったときにフラッシュを光らせます。このため、同調速度よ
り高速のシャッターは使用できませんでした。FP 発光はフラッシュを連続発光させて、シャッターの走行開始
から終了まで発光を維持することにより、同調速度より高速のシャッターの使用を可能にしました。
◆ CLS(クリエイティブライティングシステム)対応機種でのみ使用できます。
◆ フラッシュ側での設定はできません。設定方法は各カメラの使用説明書をご覧ください。
◆ カメラ側で設定すると、フラッシュの液晶パネル上に
◆ FP 発光では、フラッシュのガイドナンバーがシャッター速度によって変化し、光の到達距離が短くなります
のでご注意ください。ガイドナンバーは巻末の[表 2]を参照してください。
露出補正
意図的にオーバーやアンダーに露出をずらして撮影したいときに使用します。
フラッシュの光量のみを補正する場合(調光補正)
◆ デジタル一眼レフカメラ、F5、F4 シリーズ、F100、F90X/F90/F80 シリーズ/F70D、U、U2、F-801S、
F-801、F-601M、F-601、プロネア 600iでのみ可能です。
◆ カメラ側に調光補正機能を備えている場合は、フラッシュ側、カメラ側のいずれでも設定できます。また、併
用することもできますが、その時の補正量はフラッシュ側とカメラ側の補正量を加算した値になります。
◆ F-601M、F-601 では、カメラ側で操作してください。
◆ 補正ステップと範囲は、1/3 段ステップで−3 段〜+1 段です。
① MODE ボタンで TTL BL (TTL)を選択します。
② SEL ボタンを押して
③ +或いは−ボタンを押して補正量の設定をします。
④ SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。
◆解除するには、上記②からの手順で、補正量を+0 に戻してください。
フラッシュの光量と背景露出の両方を補正する場合
◆F3 シリーズ、FM10、New FM2、FE10 以外のカメラで可能です。
カメラ側の露出補正ボタンやダイヤルなどを操作して行ってください。操作方法は、各カメラの使用説明書をご
覧ください。
M モード時の露出補正
M モード時には、 適正露出を求めたうえでカメラ側の絞り値を変えるか、 フラッシュの光量を変えるかのいずれ
かの方法があります。
後幕シンクロ撮影
スローシンクロで、 動いている被写体を撮影すると、 通常は被写体の軌跡が動く被写体の前方に写し込まれます。
これは、シャッター幕が全開したときにフラッシュが発光するため、フラッシュ発光後〜シャッター幕が閉じる
までの軌跡が写し込まれるためです(先幕シンクロ) 。 後幕シンクロモードを使用すると、シャッター幕が全開
した後、閉じるときにフラッシュが発光するため、シャッター幕全開〜フラッシュ発光までの軌跡が、動く被写
体の後方に写し込まれ、自然な動きが表現できます。
◆ 後幕シンクロ対応カメラのみで使用できます。
◆ フラッシュ側での設定はできません。設定方法は各カメラの使用説明書をご覧ください。
◆ カメラ側で設定すると、フラッシュの液晶パネル上に
赤目緩和発光
フラッシュを使用して人物を撮影すると、目が赤く写ることがあります(赤目現象) 。人物撮影の時には赤目緩和発光
機能を使用すると、 シャッターが切れる前に約 1 秒間予備パルス発光を行い、 赤目現象を緩和させることができます。
◆ 赤目緩和発光対応カメラのみで使用できます。
◆ フラッシュ側での設定はできません。設定方法は各カメラの使用説明書をご覧ください。
◆ カメラ側で設定すると、フラッシュの液晶パネル上に
を点滅させます。
が表示されます。
が表示されます。
が表示されます。
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