5.2 ライナーの取付
備考
ピン接続コネクター付のライナーには強化材が内蔵されています。
この強化材により、縦方向には過度に伸長できないようになってい
ます。強化材の長さはライナーを装着する範囲によります。ライ
ナーの遠位に強化材があると、下腿義肢への使用に適しています。
ライナー全体に強化材がある場合は大腿義肢に使用します。
備考
コポリマーライナーは熱可塑性です。成形するには、乾燥させた陽
性モデルにライナーを被せ、必要に応じて弾性包帯を巻きます。
► 6Y90、6Y92、6Y94:対流式オーブン、70°Cで2時間
► 6Y93、6Y94=*-F、6Y95:対流式オーブン、65°Cで15分
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テキスタイル・カバーのあるライナーのため推奨されるツール:
合成繊維のための
719S7
719S20ハサミ、または、従来の直線裁断用ハサミ
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テキスタイル・カバーのないライナーのため推奨されるツール:
756L9トリミング機器、756L10ライナートリマー、または従来の
直線切断用ハサミ
► 注記! 波型ハサミは使用しないでください。
下腿ライナー:ライナーを必要な分だけ水平に切ります。切り口
を滑らかにして素材が破れないよう注意してください。
大腿ライナー:切り取り線に沿って切ります。ライナー端部は必
ず義肢ソケットの外側にくるようにしてください。
5.3 オプション:ピンの取り付け
備考
ソケットの形状は、断端にかかる負荷に合わせてください。
ライナーとシャトルロックを接続させるため、ライナーの遠位端部に
ピンを固定します。
トリミング用ハサミ、または、
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必要な材料:トルクレンチ(3 Nmまで調整可能)、636K13
Loctite
1)
ネジにLoctiteを塗ります。
2)
注記! フレキシブルピンや一方向バルブ付ピンを短く切らないで
ください。
ピンをネジ穴に差込み、締めます(締付トルク値:3 Nm)。
6 使用方法
注意
パウダー(ベビーパウダーやタルカムパウダーなど)を使用した場
合に発生する危険性
断端がかぶれたり、パウダーが詰まる、滑りが悪くなるなどして、
義肢パーツの機能が失われるおそれがあります。
► 本製品装着時にはパウダーを使用しないでください。
注記
製品への負荷により発生する危険性
損傷により正常に機能しなくなる場合があります。
► 装着の都度、損傷がないことを確認してからご使用ください。
► 正常に機能しない製品は使用しないでください。
► 必要な処置をとってください (製造元のテクニカルサービスに
よるクリーニング、修理、交換、点検など)。
備考
いくつかのライナーではスキンガードテクノロジーが採用されてい
ます。スキンガードテクノロジーには抗菌性があり、不快な臭いを
軽減します。
汗に含まれる硫黄などの物質により変色が発生する場合がありま
す。変色を除去することはできませんが、 ライナーの機能や耐久性
には全く影響がありません。たんぱく質食品、キャベツ、ナッツ、
豆類や、ドライフルーツなどの硫黄を含んだ食物を食べることで、
汗に硫黄が含まれるようになります。
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