取扱説明書
適用:
• 初期から中期の変形性関節症
• 日常での屋内活動
• ・ 身長 ・ 体重、 大腿から下腿への周径が適切か
• ・ 極端でない認知、 あるいは ・ または手の器用
さの欠如
注意:
末梢血管障害、 ニューロパチー、 敏感肌の患者
は、 義肢装具士による緊密な管理を勧めます。
1. はじめに
リングからはずさずに、 ストラップをゆるめます。
この装具は、 皮膚の上に装着するものです。
装着前に、 靴を脱いでください。
椅子の端に腰掛け、 下肢を伸展してください。
2. ポジショニング
装具を上に引き寄せ、 空いているところから膝蓋
骨が見えるようにします。
必要があれば、 再度行っ てください。
ヒンジの中心は、 膝蓋骨の中心より少し上になる
ようにします。 (図1)
3. ミッド、 大腿、 下腿ストラップの位置
装具が正しい位置になりましたら、 片方の手で(動
かないように)ヒンジを押さえ、 もう片方の手でミ
ッドストラップをしめます。 それから、 大腿と下腿
のストラップをきつ過ぎず快適なところでしめま
す。 (図1,2,3,4)
注意:ミッド、 大腿、 下腿ストラップをしめすぎる
と、 筋が痙攣(こむらがえり)を起こす可能性があ
ります。
4. Dynamic Force Strap™
膝を80度に曲げます。 ヒンジのアームの後方を
つかみ動かないようにし、 ダイアゴナールDFSを
しめます。 下肢を真直ぐにすると、 DFSの力が増
すのが感じられます。 ストラップから力が伝わっ
てこない場合には、 もう一度このステップを行い
ます。 (図5)
調整:
1. は、 外側あるいは内側の患者、 両方に適応でき
るように作られています。 装具に矯正力 ・ 調整が
必要な場合には、 1度近位、 1度遠位に増やすこと
を勧めます。
備考:調整のし過ぎは、 大腿か下腿部のエッジが
あたるようになります。
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近位と遠位のヒンジの調節方法
A.セットに入っ ている大きな六角キーでタンパー
のネジをはずします。 ヒンジのカバーをはずしま
す。 (図A)
B.近位ヒンジのロックネジを、 時計回しに1,2回
まわします。
ネジをはずさないでください。 (図B)
C.ヒンジの角度を増やすには、 調節ネジを時計回
りに、 減らすには反時計回りにまわします(1/4ま
わすと、 ヒンジの角度は1度変わります)。 備考:増
減した調節量は、 その度に記録をとると、 これから
調整するときに役立ちます。 (図C)
D. ロックネジ(図D)をしめなおして、 ステップ
2,3,4を遠位のヒンジにも繰返します。 ヒンジカバ
ーをもどし、 タンパーネジを確認します。 しめすぎ
ないようにして下さい。 調節の手順は以上です。
小さい六角キー:伸展ストップを取外したい場合
に必要です。
ケアとメンテナンス
装具のスリー ブははずしたほうがいいでしょう。
ぬるま湯で中性洗剤を使っ て洗います。 石鹸の
成分を全て洗い流し、 肌を刺激しないようにしま
す。 装具を洗濯機で洗ったり、 乾燥機に入れない
でくさい。 装具は空気乾燥させます。 熱を使用す
ると、 スリー ブが縮みます。
ヒンジ:
安全面から、 ヒンジをばらすのは専門家だけにし
て下さい。 ほこりやゴミがついていないか定期的
にチェックして下さい。 ヒンジのゴミは、 水道水や
圧縮空気を使用して取除いてください。
装具のアクセサリー
GIIはこの装具に関する、 以下のアクセサリーを扱
っ ています。
・ エクストラ ・ スリー ブ
・ キャリーバッグ
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