2.2 機能
ボトルアタッチメントディスペンサー Dispensette® S Trace Analysisではストックボトルから
直接液体を分注できます。装置にDE-Mマークが付いており、オプションでは戻し分注バルブが
装備されています。
2.2.1 操作
正しく操作する限り分注された液体は以下の化学的に抵抗力がある素材とのみ接触します:
仕様に応じて各種のフッ素系プラスチック(例: ETFE、FEP、PFA、PCTFE、PTFE), Al
イア、白金イリジウムまたはタンタル(ディスペンシングカニューレと戻し分注バルブのマーク
を参照)。
2.3 用途の制限
本装置は、以下の物理的な特性に注意して液体を分注するのに用います。
装置と試薬の使用温度+15 °Cから+40 °C (59 °F から 104 °F)
•
•
蒸気圧力最大600 mbar。300 mbarを超えると液体が沸騰しないようにゆっくりと吸い取
ります
•
動粘度最大 500 mm
密度3.8 g/cm
まで
•
3
2.4 用途の制限
堆積を発生させる液体ではピストンが動きにくいまたは固着してしまうことがあります(結
•
晶化する溶液または高濃度アルカリ液)。ピストンが動きにくければ装置を直ぐ洗います。
洗浄, p. 432も参照してください。
可燃性媒質を分注する際は静電帯電防止措置を講じてください、例えば、プラスチック容
•
器への分注や装置を乾燥した布で拭かないなど。
•
健康に危険な媒質(フッ化水素、臭素等)の分注では、ディスペンシングユニットを約
3000 回の往復ストローク後に交換してください。分注対象の媒質や使用頻度に応じて交
換時期は早まることもあります。ディスペンシングユニットの交換, p. 435も参照してくだ
さい。
この装置は一般ラボ用に設計され、DIN EN ISO 8655等の関連規格要件に準拠していま
•
す。特殊なケース(極微量濃度分析や食品分野など)で装置を使用可能かについてはユー
ザー様がご自身で入念にご検討ください。食品や医薬品、化粧品の生産や処理等の特殊用
途のための特別認可は得ていません。
2.5 用途の除外
2.5.1 Dispensette® S Trace Analysis
Dispensette® S Trace Analysis を次の用途には使用しないでください:
•
Al
O
セラミック、さあイアまたは、ETFE、FEP、PFA、PTFE等のフッ素プラスチックを
2
3
腐食させる液体(溶解アジ化ナトリウム*等)
997491
2
/s (動粘性率 [mPas] =動粘度 [mm
2
/s] x 密度[g/cm
3
])
2 安全規則
O
サファ
2
3
413
使用説明書