2.3.2 相対的禁忌
身体や装着予定の足部に以下の症状がみられる場合、必ず医師の診察を受けてください。皮膚の
疾患や損傷、炎症、腫れを伴う顕著な瘢痕、装着部の赤みや熱。装着部位から離れた場所に軟部
組織のかすかな浮腫などを含むリンパ液の循環障害。下腿および足の感覚障害や循環障害など。
2.4 使用上の制限
本装具は拘縮(収縮性拘縮)などの予防には使用できません。
本装具は、バスケットボールやバトミントン、乗馬、跳躍や素早い動きを伴うスポーツには使用
できません。スポーツ活動については装着者とよくご相談ください。
2.5 用途
本装具を使用することで、より自然な歩行運動を行うことができます。遊脚相では足部を中間位
で保持して、余分な補正動作を行うことなく自然な歩行を行うことができます(接地クリアラン
ス)。
踵接地時は、カーボンの弾性により足部を制御しながら調和の取れた動きで底屈するため、なめ
らかな踏み返しが可能です。 反発弾性を利用して立脚相中期の姿勢を支えます。
踏み返しの初期にも、蓄積されたエネルギーが、遊脚相へと移行する前進動作を補助するため、
スムーズに歩行することができます。
3 安全性
3.1 警告に関する記号の説明
重大な事故または損傷の危険性に関する注意です。
警告
事故または損傷の危険性に関する注意です。
注意
損傷につながる危険性に関する注記です。
注記
3.2 安全に関する注意事項
注意
別の装着者への再使用および不適切な管理により生じる不具合
細菌などの発生により、皮膚刺激、湿疹または感染症をおこすおそれがあります。
本製品は1人の装着者にのみご使用ください。
►
定期的にお手入れしてください。
►
注意
熱、燃えさし、火気による危険
部材が溶けることで損傷(火傷など)を負うおそれがあります。
本製品を、炎や燃えさし、他の熱源などに近づけないでください。
►
注意
製品への衝撃により発生する危険性
製品が破損すると機能の異変や喪失が起こり、装着者が負傷するおそれがあります。
装着中は注意して歩行してください。
►
正常に機能すること、使用するための準備が整っていることを確認してからご使用くださ
►
い。
機能の異変や喪失が生じたり破損した場合は、製品の使用を中止し、製作を担当した義肢装
►
具施設にて点検を受けてください
Ottobock | 105