ター フェイスにXLR入力がない場合、 XLRアダプタジャック (6.3 mm) が必要
になります。 これは専門店で扱っています。 Red Boxを 「Line」 で使用している
ことを確認して、 ジャック入力を使用すべきです。
Red Boxとスピーカー出力を同時に使用することは当然できます。 Red Boxは
「Silent」 モードで機能しているだけではなく、 ほぼ常時いっしょに稼働してお
り、 他のすべてのパワーソークモードでも作動しています。 Red Boxの出力とス
ピーカー出力をライブモードで同時に使用するときは、 サウンドをすべて同じパ
ワーソーク設定の異なるチャンネルで保存することに注意してください。 これで
Red Box出力に大きな音量の振れを防止できます。
操作アイテム
Vintage/
「Modern」 ボイスでは先端ギターボックスの押し出
Modern (ヴィン
しの強いアグレッシブな音になり、 「 Vintage」 だとク
ラシックなオールドスクール派ボックスの温みと充実
テージ/モダン)
感が出ます。
Small/Large
「Small」 は小型ギターボックスのサウンドを適合し、
「Large」 は大型4x12ボックスの充実感とベース音
量志向になっています。
出力をラインとマイクレベルに切り替えます。
Line/Mic
Off/On
Red Boxのスピーカーシミュレーションをスイッチオ
フできます。 外付けスピーカーシミュレーションを使
用しない限り、 このスイッチは常時 「On」 にしておいて
ください。
注意 : Red Boxスピーカーシミュレーションをスイッチオフする理由とタイ
ミングは?スピーカーシミュレーションソフトウェア(プラグイン) または別の
マイクやボックスからのインパルス応答アルゴリズムで処理するためにピュア
でフィルターされていない信号が必要なときは、 内部シミュレーションを迂回
してください。 この迂回によって収録のときに異なるボックスやマイクタイプ
で後から試すこともできます。
ヒント : Red Boxのサウンドが不自然に聞こえると思ったらRed Boxのスピー
カーシミュレーションがオンであることを確認してください。 これがオフでミキ
シングコンソールに直接接続するとフィルターされていないサウンドがとても
不快に聞こえるはずです。
TSC
TSC (チューブ ・ セイフティ ・ コントロール) については後の章で解説しています。
詳しくは第4章を参照して下さい。
POWER SOAK
これらのボタンでTubeMeister Deluxe 40の
出力を選択し、 アンプの基本的な音量を設定し
POWER SOAK
ます。 この機能を使えば、 小さな音量でもアンプ
20 W
5 W
1 W
をフルにドライブさせたサウンドが得られるの
で、 自宅のリビング ・ ルームで音を出しても近所
に迷惑をかけずに済みます。 また、 サイレント ・ レ
40 W
コーディング機能を使えば、 スピーカーから音
を出さずに、 ミキシング ・ コンソール経由で本物
のチューブをドライブさせたトーンが得られま
す。 昼夜を問わず、 音を出さずに練習する場合は、 ミキサーにヘッドフォンをつ
なげばギターの音がモニターできます。
"通常の"動作モード (出力40W) に設定されている場合、 これらのボタンはど
れも点灯しません。 20Wボタンを押すと、 TSC機能が2本の真空管の動作を停
止し、 出力が半分の20Wになります。 5Wと1Wのボタンを押すと、 出力エネル
ギーの一部が熱に変換され、 スピーカー出力がそれぞれ5W、 1Wへと減少しま
す。 スピーカー ・ オフのモードでは、 全ての出力エネルギーが熱に変換され、 アン
プの音はミュートされます。
POWER SOAKはただ音量を制御するだけの機能ではありません。 この設定
は、 アンプのトーンやレスポンスにも影響します。 パワー ・ チューブをあまり飽
和させずに、 レスポンスの速い芯のあるサウンドが欲しい場合には、 POWER
SOAKをフル ・ パワーに設定し、 MASTERノブで音量を下げます。 より粘りの
あるチューブ ・ サチュレーション ・ サウンドを生かした、 艶のあるクラシックなロ
ック ・ サウンドが欲しい場合には、 POWER SOAKで出力を下げ、 MASTERノ
ブを上げて、 パワー ・ チューブに負荷をかけます。
MIDIボードを接続すると、 チャンネルごとに異なるパワー ・ アンプ ・ モードが設
定できます。 この場合、 たとえばCRUNCHチャンネルを低いパワーのモードに
設定してMASTERを上げれば、 パワー ・ アンプからクラシックなロック ・ トーン
が得られます。 いっぽう、 LEADチャンネルをフル ・ パワーのモードに設定して
MASTERを下げておけば、 アンプからはよりモダンなサウンドが引き出せま
す。
アンプをミュートするモードにした場合、 TubeMeister Deluxe 40の
SPEAKER出力にスピーカーを接続する必要はありません。 このモードはサ
イレント ・ レコーディング用に設定されているので、 アンプの出力信号は余す
ところなくRED BOXの出力から取り出せます。 パワーアンプを保護するため
に、 TubeMeister Deluxe 40 では、 SPEAKER出力端子からプラグを抜くと
自動的にミュート回路が作動するように設計されています。
注意: 出力を40Wから20Wに下げた際には、 TSCが1組のパワー ・
チューブの動作を停止させます (第4章を参照) 。 そのため、 アンプを
20W、 5W、 1Wおよびスピーカー ・ オフのモードに設定すると、 必ずTSCの
LEDが2つ点灯します。 この場合、 TSCは2本のチューブが動作を停止してい
ることを示しているだけで、 故障を検知したわけではありません。
重要:POWER SOAKのモードを手動で設定した場合、 その設定は全ての
チャンネルに影響します。 しかし、 MIDIで切り替える場合 (第3章参照) は状
況が全く違います。 POWER SOAKのモードは、 好みのチャンネルの設定や
別のMIDIプリセットとのセットで保存できます。 つまり、 フットボードのスイ
ッチを踏むだけで、 アンプの出力レベルを切り替えられるのです。 この場合は
POWER SOAKも、 ステージでクリエイティブなサウンド創りをするための
ツールのひとつとして使えることになります。
TubeMeister 40 Deluxe – Manual 1.3b
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