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A はじめに
Össurの高品質シリコーンライナーをお選びいただき、 誠にありがとうござ
います。 きっと、 ご満足いただけることと思います。 ライナーまたは付属品
を装着者へ適合される前には、 この説明書をよくお読みになり、 取扱方法
に従って下さい。 また、 装着者へも、 適切なライナーの取扱い及びお手入
れについて伝えることは大変重要であり、 そうすることでライナーを快適
に、 長期に渡ってお使いいただけます。
B 使用適応
Seal-Inライナーのシール部は、 しっかり したサスペンションを維持しなが
ら、 4~6層までの毎日の断端の容積変動に対応して拡張できるように設計
されています。 毎日の容積変動が4~6層より大きい場合、 またはユーザー
がサスペンションが損なわれていると感じた場合、 本ライナーでは1枚ま
たは複数枚のSeal-Inソックスを追加し、 ソケッ トの適合をよくすることがで
きます (Hの項を参照) 。
C 使用上の禁忌事項
• 極端な円錐状の断端 (Kの項を参照)
• 短期間で8~10層より大きい大幅な容積変動が予想される場合
• 断端がきわめて短い場合
推奨される最小の断端長 :
• 推奨される最低限の長さを計測するには、 膝が完全伸展した状態で
膝蓋腱の中央から遠位端まで断端の長さを測ります。
• Seal-In V標準: 11~12 cm (ライナーサイズにより異なります)
• Seal-In V厚型: 15~16 cm (ライナーサイズにより異なります)
注 : ソケッ トの後方トリムラインが低い場合、 サスペンションに影響を与え
るため、 個別に評価する必要があります。
D サイズの選択
正しいサイズを選ぶために (図 A) :
1.
軟部組織が垂れた状態で、 遠位端から4cmの位置の断端の周径
を計測します。
2.
採寸値と同じサイズ、 あるいは採寸値より直下のIcerossのサイズ
を選びます。
3.
計測値より大いサイズや、 端数を切り上げたサイズの選択はしな
いでください。
例 : 断端末より近位4cmの周径値が31cmの場合、 サイズ30のIcerossを選
択して下さい。 サイズ32は選択しないで下さい。 正しいサイズを選択するこ
とが非常に重要です。 ライナーがきつすぎる場合、 ピストンがおこ ったり、
痺れたり水膨れを誘発する恐れがあります。 きつすぎるSeal-Inライナーを
使用すると、 円周状の過度なテンションがシール部分から断端にかかるこ
ともあります。 ライナーがゆるすぎる場合は、 発汗が多くなったり、 ライナー
内での動きが出たりする可能性があります。 そうした発汗や動きは水膨れ
や発疹の原因となることがあります。 上記の症状やその他の不適合の兆候
が見られた場合は、 直ちに担当の医師または義肢装具士に問い合わせて
ください。
E ICEROSSRライナーのト リ ミング
Icerossライナーはユーザーの好みやROMを大きくするために切り詰める
ことができます。 Iceross CurveMasterはこの目的で特別にデザインされ、
滑らかで丸みを帯びた端を出してくれます。 これにより、 皮膚が炎症を起こ
すことやライナーが裂けるといった危険性が最小限に抑えられています。
ライナーをマトリックスのレベルより下で、 またはソケッ トの近位トリムラ
インの下で切らないでください。 過度のトリミングはライナーと断端の間
の自然な吸着を減少させ、 サスペンションを損なわせることがあります。
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