お手入れ方法
トレーニング ( 続き )
潜在的に危険な状況に入る前に、赤外線カメラの電源を入れ、テストして、正
しく動作していることを確認してください。赤外線カメラが正常に動作してい
ることを確認しないと、重大な怪我や死亡につながる危険な状況に陥る可能性
があります。
赤外線カメラに関する誤解にご注意ください。赤外線カメラは、物体間の温度
差を示すだけで、物体の光学的な画像を示すわけではありません。温度差が大
きいほど、熱画像はより鮮明になります。熱画像を正しく解釈するためには、
経験とトレーニングが必要です。
このほかにも、誤解を招きかねない状況があります。
• 赤外線カメラでは壁を透過して見ることはできません。壁の裏側にある熱
源は、壁そのものを温めなければわかりません
• 一部の高温物体や高熱源からの熱は、以下のいずれかによって、熱画像表
示において遮断されたり、不明瞭になったり、明瞭でなくなったりするこ
とがあります。
• 水の霧、スプレー、または高濃度の飽和霧
• 一部の化学物質が濃縮された雲や蒸気になったもの
• きわめて濃厚な煙
• 加熱された煙または加熱された気体の層
• コンクリートの床と穴の温度が同じであれば、熱画像表示で穴の存在を示
すような明らかな差はないでしょう