6.4
測定条件の注意事項
▶ 反射の強い面や光沢のある表面(例:光沢のあるタイルや光輝性金属)は、表示結果に大きな狂いを生じ
させたり、影響を与えたりするおそれがあります。必要に応じて、熱伝導の良い光沢のない暗色の接着
テープを測定面に貼り付けてください。表面上で接着テープが適温になるまでしばらく待ちます。
▶ 反射する表面の場合、他の対象物の熱放射の反射で結果に狂いが生じないように、適切な測定角度を確
保します。たとえば前方から垂直に測定する場合、ご自身の体から放射される体温の反射が測定に影響
を与えるおそれがあります。水平面の場合、ご自身の体の輪郭と温度が表示される可能性があり(反射
値) 、これは測定した表面の実際の温度(放射値または表面の実際の値)と一致するものではありません。
▶ 透明な母材(例:ガラスまたは透明プラスチック)を通しての測定は、原理上できません。
▶ 測定条件が良好であり、安定しているほど、測定結果はより正確になり、信頼性が高くなります。この
点については、環境条件における激しい温度変動が関係するだけでなく、測定する対象物における激し
い温度変動も測定精度に影響を及ぼします。
▶ 赤外線温度測定は、煙、揮発性ガス、高湿度または埃っぽい空気によって影響を受けます。
•
測定対象物にできるだけ近づくことで、ご自身と測定面の間の干渉要因を最小にしてください。
•
特に空気が汚れていたり、非常に蒸し暑かったりする場合は、測定前に室内を換気してください。換気
後、室内が通常の温度に戻るまで、室内をしばらくそのままにします。
6.5
検知される面サイズ
測定対象物と測定機器との間の間隔は、1 ピクセル当たりに検知される面サイズに影響します。対象物まで
の間隔を広げると、より大きな対象物を検知することができます。
基準値
距離
0.3 m
0.55 m
1 m
2 m
5 m
7
機能
7.1
色表示の調整
測定状況に応じて、さまざまなカラーパレットにより熱画像の解析が容易になり、対象物または状況をより
明確にディスプレイに表示させることができます。これによる測定温度への影響はありません。温度値の表
示が変わるだけです。
カラーパレットを切り替えるには、測定モードのままで、右ボタンまたは左ボタンを押します。
*2356162*
赤外線画素サイズ
1 mm
2 mm
3 mm
6 mm
16 mm
2356162
赤外線範囲(幅× 高さ)
0.22 m x 0.16 m
0.40 m x 0.29 m
0.73 m x 0.54 m
1.46 m x 1.07 m
3.64 m x 2.68 m
日本語
675