7.2
熱画像と実画像のオーバーレイ
方向づけ(=表示されている熱画像の空間的割り当て)を改善するため、調整された温度範囲において、
さらに視覚的な実画像を加えることができます。
実画像と熱画像のオーバーレイは、距離が 0.55 m(21.7 インチ)のとき正確に重なり合います。測定
対象物までの距離が異なると、原理的に、実画像と熱画像との間にずれが生じます。
本測定機器には以下の機能があります:
•
100 % 赤外線画像
熱画像のみが表示されます。
•
ピクチャーインピクチャー
表示された熱画像を切り取り、周囲の領域を実画像として表示します。この設定により、測定範囲の局
部的な割り当てが改善されます。
•
透過
表示された熱画像を実画像の上に透過的に重ねます。これにより、対象物がより認識しやすくなります。
上ボタンまたは下ボタンを押して、設定を選択できます。
7.3
スケールの固定
熱画像内の色配分の調整は自動的に行われますが、右機能ボタンを押すことで固定することができます。
これにより、異なる温度条件下で撮影された熱画像を比較したり(例:複数の空間でヒートブリッジを検査
する場合) 、熱画像を歪めるおそれのある極端に低温または高温の対象物を熱画像で非表示にしたり(例:
ヒートブリッジ探査における高温の対象物としてのラジエーター)することが可能になります。
スケールを再び自動に戻すには、右機能ボタンを押します。温度は再び動的になり、測定された最小値およ
び最大値に適応します。
7.4
測定機能
表示の際に役立つその他の機能を呼び出すには、ボタンFunc を押します。機能を選択するには、表示され
たオプション内を左ボタンまたは右ボタンで移動します。機能を選択し、ボタンFunc を再度押します。
以下の測定機能を使用することができます:
•
'自動'
熱画像の色配分は自動的に行われます。
•
'熱探知'
この測定機能では、 測定範囲内の高い温度のみを熱画像として表示します。この高い温度以外の範囲は、
実画像としてグレースケールで表示されます。グレースケールでの表示は、色付きの対象物が間違って
温度に関連付けられるのを防止します(例:過熱部品の探索の際の制御キャビネット内の赤いケーブ
ル) 。上ボタンと下ボタンでスケールを調整してください。これにより、表示された温度範囲を熱画像と
して拡張または縮小します。本測定機器は、さらに最低温度と最高温度も測定し、スケールの両端にそ
れを表示します。
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日本語
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