DaVinci Resolve の使用
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HSLクオリファイアーを使用して、 イ メージ内の特定のカラーを選
択できます。 この機能は、 イ メージを部分的に際立たせたり、 ショッ
トの特定の部分にオーディエンスの注意を集めたりする場合など
に役立ちます。
HSLクオリファイアーによるセカンダリーコレクションを適用した
くない部分は、 Power Windowでマスクできます。
Power Windowを使用して、 イ メージ内の特定の部分にセカンダ
リーコレクションを適用できます。
一方、 シーンの芝生のカラーや空のブルーのみを変更するなど、 イメージの特定の部分を調整する必要がある場
合は、 セカンダリーコレクションを使用します。 セカンダリーカラーコレクションでは、 イメージを部分的に選択
し、 その部分のみを調整できます。 ノードを使用して複数のセカンダリーコレクションを重ねられるため、 すべて
を別々に調整して完璧なイメージを作成できます! さらにウィンドウやトラッキングなどの機能で、 イメージ内の
動きを追跡できます。
カラーの特定
道路の側の芝生や空のブルーなどクリップ内のカラーを強調したり、 対象物のカラーを調整してオーディエンス
の注意を引いたりなど、 特定のカラーを強調することで様々な効果が得られます。 HSLクオリファイアーツール
を使用すれば、 カラーを簡単に特定できます。
カラーを特定する :
ステップ 1.
「クオリファイアー」 パレットを開き、 「カラーレンジ」 のピッカーツールを選択します。
ステップ 2.
クリップ内の調整したいカラーをクリックします。
通常、 選択した領域のエッジを滑らかにし、 目的のカラーのみに制限するためには、 多少の調整
が必要です。 選択した領域を確認するには、 「ハイライト」 ボタンを押します。
ステップ 3.
色相ウィンドウの 「幅」 コントロールを調整して、 選択する色相の幅を調整します。
High、 Low、 ソフトネスコントロールを調整して、 選択領域への影響を確認してください。 これで、 トラックボー
ルまたはカスタムカーブを使用して、 選択したカラーへのコレクションが開始できます。
時おり、 作業の影響を与えたくない領域のカラーもわずかに選択されてしまう場合があります。 その場合は、 Power
Windowを使用して、 必要ない領域を簡単にマスクできます。 新しいウィンドウを作成したら、 目的のカラーの部
分に合わせて形を整えるだけです。 選択したカラーに動きがある場合は、 トラッキング機能を使用してPower
Windowを追跡できます。
Power Windowを追加
Power Windowは、 クリップの特定の領域を分離できる、 極めて効率的なセカンダリー・ カラーコレクション ・
ツールです。 分離する領域は静止している必要はなく、 カメラのパン、 ティルト、 回転、 さらにはその領域の動き自
体に合わせてトラッキングできます。 例えば、 人物に合わせたウィンドウをトラッキングして、 周囲に影響を与え
ず、 その人物のカラーとコントラストのみを調整できます。 このようなカラーコレクションを行うことで、 オーディ
エンスの注意を集めたい部分のみを強調できます。