EQ でオーディオを引き立てる
オーディオクリップのレベルを調整した後、 他の微調整が必要な場合があります。 例えば、 会話、 音楽、
サウンドエフェクトのオーディオスペクトルが同じ周波数帯で競合し、 オーディオが混み合っ て聞き取り
にくいことがあります。 このような場合は EQ が便利で、 各トラックが占めるオーディオスペクトルを設定
できます。 また EQ は、 特定の周波数 (低いざわめき、 騒音、 風や空気のノイズなどが含まれる帯域) のレ
ベルを限定的に下げ、 オーディオに不要な成分を排除したり、 音響の全体的な品質を向上させるた
めにも使用できます。
DaVinci Resolve の EQ フィルターは、 各クリップに個別に、 あるいはトラック全体に適用できます。 タイム
ラインの各オーディオクリップはインスペクタに 4 バンドのイコライザーがあります。 また、 各トラックはミ
キサーパネルに 6 バンドのパラメトリックイコライザーがあります。 グラフィックおよび数値によるコント
ロールで異なる周波数帯域を増強 / 減衰させ、 数種類のフィルターで EQ カーブの形状を指定できます。
タイ ムラインのクリッ プには 4 バンドのイコライザーを適用できます。
両外側の 2 バンドのバンドフィルターには、 ハイシェルフ / ローシェルフ / ハイパス / ローパスを選択できます。
パスフィルターは特定の周波数より上 (または下) の全周波数に影響し、 それらの周波数は信号から完全
に除去されます。 例えばハイパスフィルターでは、 高周波数はフィルターを通過し、 低周波数はカットされ
ます。 しきい値を超えるすべての周波数は下向きのカーブで段階的にカットされます。
シェルフフィルターはハイパスフィルターよりやや控えめのフィルターで、 信号の高周波数や低周波数を全
体的に、 しかし完全には除去せずに調整したい場合に便利です。 ハイシェルフフィルターおよびローシェ
ルフフィルターを使 用して、 特定の周波数およびその上 (または下) の全周波数を均等にブース
ト / カットできます。
DaVinci Resolve の使用
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