8 校正(続き)
8.6 ⼯場出荷時の設定
メニュー→校正→⼯場校正を押して、⼯場出荷時に設定されていた校正値
に戻します。これは、鋼鉄の⾳の伝播速度の5920m/秒(約0.233イン
チ/マイクロ秒)です。
8.7 厚さ計の検定
厚さ計が正しく校正されているかの検定は、厚さがわかっている未塗
装の試料の⾒本を測定することによって⾏います。この測定値は、厚
さ計に保存されません。
厚さ計を検定するには:
メニュー→校正→テスト校正を押します。
1
画⾯に指⽰が表⽰されたら、未塗装
2
の⾒本にカプラントを塗ります。
探触⼦を未塗装の⾒本の表⾯に垂直
3
に接触させます。
画⾯に厚さの値が表⽰されます。この値は、絶えず変化しているはずです。
読み取り値の右横に、安定性インジケーターがあります。読み取り値が有
効になるには、このインジケーターが5以上にならなければなりません。
探触⼦を離します。最後の読み取り値が表⽰されたままになりま
4
す。値が適切でない場合は、⼿順2と3を繰り返します。
カプラントを塗り過ぎると、探触⼦を離したときに読み取り値が変動します。
既存の校正値をそのままにして、校正⽇時の記録を現在の⽇時
5
に更新する場合は[認証]を、校正し直す場合は[校正]を押
します。検定⼿順を終了するには、[OK]を押します。
8.8 校正値の確認
設定した校正値の範囲内に、読み取り値
が収まっているかどうかを確認する機能
があります。
低い⽅の校正値を10%下回るか、⾼い⽅
の校正値を10%上回る値が測定された場
合は、警告⾳が鳴り、⾚いLED点滅して、
校正アイコンが⾚になります。
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