4.4 電気干渉を起こす発生源との距離に関する注意事項
注意
強力な磁気や電磁干渉の発生源(防犯装置や金属探知機など)に近づくことより発生する危険
性
内部のデータ通信が干渉されて義肢システムが予期せぬ誤作動を起こし、装着者が負傷するお
それがあります。
店舗の出入り口にある防犯装置、空港などの金属探知機やボディスキャナー、強力な磁気や
►
電磁干渉の発生源(高電圧線、トランスミッター、変電所、CT装置、MRI装置など)の近く
に長時間滞在したり、製品を置かないでください。
防犯装置、金属探知機やボディスキャナーを通過する際は、義肢システムが不意に変化しな
►
いか充分注意してください。
注意
短波通信機器までの距離が近すぎる場合に発生する危険性(携帯電話、ブルートゥース機器、
WiFi 機器など)
内部のデータ通信が干渉されて義肢システムが予期せぬ誤作動を起こし、装着者が負傷するお
それがあります。
したがって、短波通信機器とは少なくとも次に記載した間隔を保つようお勧めします。
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• 携帯電話 GSM 850/GSM 900:0.50 m
• 携帯電話 GSM 1800/GSM 1900/UMTS:0.35 m
• DECTコードレス電話(基地局含む):0.18 m
• WiFi(ルーター、アクセスポイントなど):0.11 m
• ブルートゥース機器(オットーボック社が承認していない他社製品):0.11 m
注意
極端な外気温での装着による危険
アクソンーバス義肢システムの誤作動や制御不能により、装着者が負傷するおそれがあります。
許容範囲を超える気温に達する場所での使用は避けてください(249 ページ参照)。
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4.5 義肢の使用に関する注意事項
注意
台所のナイフなど鋭利な物体と一緒に義肢を使用することによる危険性
予期せぬ動きにより装着者が負傷するおそれがあります。
義肢で鋭利な物体を扱う際は特に注意してください。
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注意
日常的でない活動によるオーバーヒートの危険性
アクソンーバス義肢システムが予期せず制御不能になり、装着者が負傷するおそれがあります。
アクソン‐バス義肢システムは日常生活における活動のために開発されていますので、日常
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的でない活動には使用しないでください。日常的でない活動とは、腕立て伏せ、スキー滑
降、マウンテンバイクなどの手継手に過度な負荷や衝撃がかかるスポーツや、フリークライ
ミングやパラグライディングなどの激しい運動のことです。
アクソンーバス義肢システムおよびその アクソンーバスのパーツを丁寧に取扱うことにより
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長く使用していただけるだけでなく、第一に装着者ご自身の安全を確保します。
落下などの事故によりアクソンーバス義肢システムやアクソンーバスのパーツに極端な負荷が
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かかった場合には、早急に技師装具士による検査を受け、義肢システムに損傷がないか確認
してください。義肢製作施設は、必要に応じて、公認のオットーボック修理サービスセン
タ―義肢システムを送ってください。
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