使い捨てバッグと吸引器に付属し ているボト ルとは互換性があります。 吸引ユニッ ト
を清潔に保つため、 吸引器には必ず抗菌フ ィルターを使用し て く ださい。
8 - 操作コマンドとイ ンジケーターについて (図D)
吸引器の正面側には以下のボタンがあり ます (図D) 。
スイ ッチが入る と緑色に点灯するオン/オフボタン (17)
吸引器の吸引を読み取るためのkPa目盛り入り真空計 (18)
吸引装置の吸引のmin ( 最小) とmax ( 最大) を調節するつまみ (19)
充電状況を緑と黄色と赤で表示する ランプ (20)
吸引器が電源に接続されたこ と を表示する ランプ (21)
9 - 電源接続および充電バッテリーによる装置の使用 (図D、 E、 F)
吸引器を使用する前には、 バッ テ リーを完全に充電し て く ださい。
電源に付いている プレート に書かれている電圧と実際の電圧が正しいか確認する。
液体から保護する プラ グキャ ッ プ (23) を外し て、 電源コードのプラ グ (24) を吸引器のプラ グ
(22) につなげる。 も う一方の端を、 電源コード (26) を使っ て家庭用電源ソ ケ ッ ト につなげる。
緑色のランプ (21) が点灯し、 音がなり、 装置が電源に接続されたこ と を知らせる。
バッテリーが充電されている間、 表示ランプ (20) が充電状況を知らせる。 充電が行われてい
る間は緑のランプが点滅し、 充電が完了 (約6時間) する と点灯に切り替わる。
電源スイ ッチ (17) を押し て、 吸引器の運転を開始する。
電源に接続した状態で吸引器を使用する と、 バッテリーの充電が行われます。
電源装置または電源ケーブルが破損し ている場合は、 吸引器のスイ ッチを入れないで
く ださい。
10 - 内蔵バッテリーによる装置の使用 (図D)
吸引器のスイ ッチをオンにする と、 指定の充電表示ランプ (20) がバッテリー状況を知らせ
ます。
緑色のランプは、 バッテリーが充電されている こ と を知らせます
オレンジ色のランプは、 バッテリーの充電は30%である こ と を知らせます
赤色のランプは、 バッテリーの充電が切れている こ と を知らせます。 警告音も発せられます。
できるだけ早く 充電を行っ て く ださい。
メモ : 充電がしっかり行われて、 緑色のランプ (20) が点灯し ている状態では、 吸引器は約25
分間問題な く 機能します。 一方、 黄色のランプ (20) が点灯し ている状態では、 充電が残り10
分である こ と を示し ており、 赤色のランプ (20) は、 患者の治療を継続し、 バッテリーに充電を
行うためにも、 すぐに電源への接続が必要である こ と を示し ています。 こ こに示した継続時間
は、 最初の充電状況に応じて異なる場合があり ます。 警告音は、 装置のスイ ッチをオフにす
る、 または電源に接続されるまで鳴り続けます。
使用しない場合でも、 最低でも2ヶ月に1回は充電し て く ださい。
バッテリー寿命は平均2年です。 2年を経過した際は、 バッテリ-を交換する こ と をお勧
めします。
11 - 始動と吸引の調節 (図F)
緑色のランプのボタン (17) を押し て、 吸引器のスイ ッチを入れる。 スイ ッチを入れる と、 ボタン
が点灯し、 吸引を開始する。
以下の方法で真空調節つまみ (19) を使い、 吸引具合を調節します。
指でカニューレまたはチューブの閉じ られていない端をふさ ぐ。
つまみ (19) を時計回りに回し て、 吸引力を上昇させる。 下げる と きは反時計回りに回す。 真空
計の数値を読み取る。
数値を決定したら、 カニューレまたはチューブから指を外す。
これで吸引器を使用する準備が整いま した。
装置のスイ ッチを切る時は、 緑色のボタン (17) をも う一度押す。
注意 : 吸引器の操作パネルのつまみを使う こ とな く 真空具合を調整する こ とのできるバルブ
付きコネク タが搭載されています。 流量を調整するには、 バルブを開き、 指で徐々に穴を閉じ
て く ださい。 穴をふさ ぐほど真空度が高く なり ます。
液体がきちんと吸引されるためにも、 液体がフロートにつく 前にボ ト ルを空に し ておいて く
ださい。
12 - 体液の排出と使い捨てバッグの取り外し
吸引され、 ボ ト ルに採取された液体は有害となる危険な液体となっ ています。 そのため、 この
液体の排出は、 最適な廃棄方法を遵守し て、 行われなければなり ません。
危険な有害物質である体液の採取に使用されたボ ト ルの取り外し と体液の排出は、 病院内
でのこれらの物質の廃棄に関する取り決めに従い行っ て く ださい。 在宅使用の場合、 吸引器
の使用を定める処方箋に使い捨てボ ト ルの排出および吸引体液の廃棄方法を指示する必
要があり ます。
13 - 吸引器の洗浄と殺菌
吸引器は、 メーカーの指示に従い、 冷えた消毒液 (次亜塩素酸ナ ト リ ウ ム濃度2%以下の溶
液など) を含ませたスポンジまたは柔らかい布を使い、 洗浄、 殺菌する必要があり ます。 吸引
器の材質に合った溶液かどうか確認し て く ださい。 または病院内の取り決め手順に従っ て く
ださい。
吸引器を水洗いした り、 水につけた り しないでく ださい。
洗浄は、 必ず吸引器のスイ ッチがオフで、 電源から切り離した状態で行っ て く ださい。
14 - 再利用可能なボトルの洗浄と殺菌
ボ ト ルを使用する度に、 以下の手順に従い、 洗浄 ・ 殺菌する必要があり ます。
洗浄
容器を構成する目盛り付きボ ト ルとキャ ッ プと フロート を各部品に解体します。 60℃以下の
お湯を使い、 装置全体を しっかり洗浄します。 非研磨性の柔らかい布で各部品を しっかり
乾かします。
殺菌
オート ク レーブ内に各部品を入れ、 121℃の蒸気で、 15分以上 (30分以下が望ま しい) 、 殺
日本語
菌処理をおこないます。 目盛り付きボ ト ルをひっ く り返す よ うに します (底が上になる よ うに) 。
使用されている素材の特性に変形を招き、 機能に影響を及ぼさないよ うに、 蒸気殺菌は最
大15サイ クルで実行し て く ださい。 念のためにも、 殺菌を行った後の組み立てを行う際は、 毎
回、 部品に変化がないか、 目視によ るチェ ッ クをする こ と をお勧めします。 エチレンオキシ ドや
ガンマ線を使っ ての殺菌も可能です。 各装置の説明に従い実行し て く ださい。
15 - 抗菌フ ィルターと接続チューブ
ポ リ塩化ビニル製抗菌フ ィ ルターと接続チューブの蒸気殺菌はできません。 これらの部品は
使い捨て部品です。 抗菌フ ィ ルターは、 汚れた り、 黄ばんだり、 吸引性能が低下した時に交
換し て く ださい。 フ ィ ルターは、 使用患者が代わるたびに交換する必要があり ます。 いずれの
場合でも、 少な く と も2カ月に1回はフ ィ ルターを交換する こ と をお勧めします。
16 - 安全フロート
再利用可能なボ ト ルの洗浄と殺菌を行っ ている間は、 ボ ト ルキャ ッ プ内にある フロートを取り
外し、 次に使用する時には再度組み立てる必要があり ます。 以下の手順に従っ て く ださい。
取り外し (図B)
ボ ト ルを開けて、 フロート ガイ ド (9) をフロート/キャ ッ プ連結部 (12) から抜き取る。
ガイ ド (9) から フロート本体 (10) を抜き取り、 ゴムバルブを取り外す。
組み立て
ゴムバルブ (11) をフロート本体 (10) に差し込む。 バルブの広い方が上になる よ うにセッ ト
する。
バルブ (11) をセッ ト したフロート本体 (10) をフロート ガイ ド (9) に差し込む。
キャ ッ プ連結部 (12) にフロート ガイ ド (10) を差し込む。
バルブを取り付けたフロートがガイ ドの上をスムーズに動く か確認する。
17 - 吸引器の廃棄
吸引器と その部品はプラスチックおよび金属でできています。 これらの不要となった場合
の廃棄は、 現行の規定に従って行われる必要があります。
18 - 問題、 原因、 解決策
問題
考えられる原因
•装置のスイ ッ
• スイ ッチがオフになっている
チが入らない
•バッテリーが充電されていない
•電源コードが繋がっていない
•装置が吸引
•接続チューブまたは抗菌フ ィルタ
しない
ーが正し く セッ トされていない
•ボト ルキャップがしっかり閉まっ
ていない
•使い捨てバッグがボト ルに正し く
装着されていない
•真空調節つまみが反時計回りに
まわっている
•ボト ルのフロートが固定されてし
まっている
•装置の性能
•バッテリーが充電されていない
が説明内容と
•給電装置が電気ソケッ トや吸引
違う
器に正し く繋がっていない
•真空調節つまみが反時計回りに
まわっている
•ボト ルキャップがしっかり閉まっ
ていない
•使い捨てバッグがボト ルに正し く
装着されていない
•ボト ルのフロートが固定されてし
まっている
•接続チューブが欠陥し ている
•エアフ ィルターが目詰ま り し ている
上記の確認をし ても吸引器が正し く機能しない場合は、 指定の作業所での検査が必要
になります。
19 - テクニカルデータ
給電装置
電圧
UNI EN ISO 10079-1規
定に基づく定義
12V DCでの消費電力
最大真空値
空気最大流量値
充電時間
バッテリーの種類
バッテリー電源によ り運
転時間
運転タ イ プ
標準ボト ル容量
1000mlボト ルの重量
サイズ : 長さ
幅
高さ
IEC EN 60601-1分類
UNI EN ISO 10079-1
分類
42
解決方法
•電源スイ ッチを押す
•充電する
•電源コードを接続する
•説明書の指示に従い、 チューブま
たはフ ィルターをそれぞれ正しい位
置にセッ トする
•ボト ルキャップをしっかり閉める
•ボト ル内に使い捨てバッグを正し
く セッ トする
•つまみを時計回りにまわす
•ボト ルのフロートの障害を取り除
き、 自由に動く か確認する
•充電する
•吸引器または電気ソケッ トに給電
装置を正し く つなげる
•つまみを時計回りにまわす
•ボト ルキャップをしっかり閉める
•使い捨てバッグを正し く セッ トする
•ボト ルのフロートの障害を取り除
き、 自由に動く か確認する
•チューブを交換する
•エアフ ィルターを交換する
15V DC 4.0A
12V DC
高真空/高流量
36 W
-80kPa (- 0.80 bar)
30±4リ ッ ト ル/分
約7時間
鉛蓄電池 12V DC
40分 (使用状況による)
連続運転
1000ml
3.8 Kg
350mm
140mm
280mm
Ⅱbクラスの機器
内部電源付き機器
BF形装着部付き機器
混合ガスのある状態での使用不適切な機器
空気麻酔、 酸素または亜酸化窒素麻酔
高真空/低流量機器
救急搬送時および 「フ ィールド」 での使用に適した機器