MCSE シリーズ取扱説明書
Common Cause Failures (CCF) は、 ある共通の原因による複数のコンポーネントの障害
です。 CCFはカスケード障害や共通モード障害と混同しないでく ださい。 CCFは、 特に単
一のイベントが原因で両方のチャネルが同時に障害を起こす可能性があるデュアルチャ
ネル回路で、 安全機能の損失を引き起こす可能性があります。
• 濾過、 圧力調整、 潤滑などにより圧縮空気の品質を維持してく ださい。
• バルブシールが膨張、 軟化、 または劣化する可能性のあるコンプレッサーオイルの
使用は避けてく ださい。
試運転時および使用中は定期的に、 接続ライン、 継手、 アクチュエータシールなどの
•
負荷保持システムの漏洩試験を実施してく ださい。
• 規定の温度制限内で動作させてく ださい。
• バルブエレメントの通常のストローク移動が、 振動および/または機械的衝撃の主方
向に対して垂直になるようにバルブを取り付けてく ださい。
• 外部磁場を避けてく ださい。
• バルブの排気ポートを塞がないでく ださい。
• 高流量で目詰まりのないサイレンサーのみをご使用く ださい。 ROSS®から入手可能
です。
2.1.3. Diagnostic Coverage - 診断範囲
MCSEシリーズバルブを安全制御システムに適切に統合することにより、 99%の診断範
囲を達成できます。
2.1.4. 不適切な使用
傷害の危険!
誤用すると、 怪我や破損の原因となります。
f 製品は、 意図されたとおりにのみ使用する必要があります。
以下のようなアプリケーションでの使用は禁止されています。 :
屋外での使用
•
非産業用途/住宅地域での使用
•
技術データで定義されている製品の使用制限外での使用
•
不正改造
•
クラッチまたはブレーキを制御するためのプレス安全弁としての使用
•
IEC 61508に準拠した低需要率 (低需要モード) での動作
•
安全機能または診断の無効化
•
逆運転 (給排気が逆、 入口側出口側が逆) での使用
•
ROSS CONTROLSは、 不適切な使用によって生じたいかなる損害についても責任を負い
ません。
2.2. システム所有者の責任
取扱説明書またはデータシートに記載されている組立ておよび操作条件に関する情報を
確認してく ださい。
より高いカテゴリ (カテゴリ2~4) で製品を使用する場合は、 ISO 13849の追加要件
•
( CCF, DC, PLr, ソフトウエアなど)に準拠してく ださい。
耐用年数T
内のスイッチングサイクルの最大数(B
•
M
い。 もし、 コンポーネントの予想スイッチングサイクル数がその試用期間中にB
を超える場合は、 適切な交換間隔を特定する必要があります。
バルブは、 少なく とも月に1回は動作を切り替えて、 適切な動作を確保してく ださい。
•
コンポーネントの実装と操作に関するISO13849に準拠した、 基本的で実証済みの
•
安全原則に適合しているこ とを確認してく ださい。
空気圧機器のフィードバックフリー運転のための許容される正負のテストパルスが遵
•
守されているこ とを確認してく ださい (第 12 章 「技術仕様」 を参照してく ださい) 。
2.3. 安全のための指示
サージ対策を実施する際には、 機械の停止時間を延長する可能性のあるバルブ遮断
•
応答時間が長くなるかどうかを必ず確認してく ださい。
機械の振動が大きい場合は、 バルブを取り付ける際に適切な防振部材を使用してく
•
ださい。
過電圧がかかるとソレノイドが焼損するこ とがあるため、 適切な電圧を供給してくだ
•
さい。
システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、 サイレンサーの流量が
•
制限されていないこ とを確認してく ださい。
必要に応じて、 サイレンサーを対応するROSS
•
3. 製品識別
製品ラベルの識別および製品キーの識別の例に関して、 2ページを参照してく ださい。
ROSSAのコンタク ト先に関しては最終ページをご確認く ださい。
4. 本製品を使用するための前提条件
f これらの取扱説明書は、 製品を使用する機械/システムの技術者および組立技術者
が利用できるようにしてく ださい。
f これらの取扱説明書は、 製品のライフサイクル全体を通して保管してく ださい。
4.1. 有資格者
組立、 設置、 試運転、 保守、 廃棄は、 電気 ・ 空気圧制御技術を扱う上で必要な知識と経験を
持った有資格者のみがおこなうべきです。
www.rosscontrols.com
警告
)を超えないようにしてくださ
10D
専用モデルに交換してく ださい。
®
5. パッケージ内容
含まれるアイテム:
MCSE シリーズダブルバル
•
• 取扱説明書
6. サービスおよびメンテナンス
f バルブは修理できません。 バルブの調整や修理は行わないでく ださい。 技術的な問題
または必要なサービスが発生した場合は、 最寄りのROSS代理店にお問い合わせく だ
さい。 正しく使用されていれば、 MCSEシリーズダブルバルブはメンテナンスを必要と
しません。 特に必要とされない限り、 少なく とも月に1回は機能テストを実施すること
をお勧めいたします。 ( 「8.1 テスト手順」 を参照)
7. 組立と設置
加圧した状態での設置もしくは充電部と一緒に設置すると怪我の危険性があります !
加圧した状態や電源を入れた状態での設置は、 急激な圧力の上昇や感電による怪我
を招きます。
f バルブを取り付ける前に、 関連するシステム部品の電源を切り、 減圧してく ださい。
f 再びスイッチが入らないようにシステムを保護してく ださい。
コンポーネントの破壊 !
化学物質は、 デバイスの表面、 マーキング、 シールを損傷させる可能性があり ます。
f バルブは、 化学物質の影響を受けないように設置してく ださい。
不適切な温度での保管によるデバイスの損傷 !
保管温度は、 許容周囲温度を表し、 お問い合わせのバルブのタイプによって異なりま
す。
f 第12章 「技術仕様」 の温度情報を確認してく ださい。
7.1. 機械への設置
組立の準備は以下の通りです。
1. システムの動作を停止し、 スイッチがオンにならないように保護します。
2. 吊り荷をすべて静的に安全な位置に戻すか、 システムから取り外します。
3. 必要に応じて、 システム部品から蓄積された圧縮空気を周辺の作業エリアに排気してく
ださい。
4. システムの関連セクションに圧力や電圧がかかっていないこ とを確認し、 スイッチが入
らないように保護してく ださい。
5 組み立てを開始する前に、 自己回転式またはその他の可動式のシステム部品をしっか
り と固定してく ださい。
値
5. MCSE安全バルブを設置前に数時間慣らしておいてく ださい。 慣らしがないと、 水がハ
10d
ウジング内に結露する恐れがあります。
バルブの取付け
単体バルブを取付ける場合- 58ページを参照してく ださい。 」
メンテナンスユニッ トの一部としてバルブを取り付けるには- 58ページを参照してく ださい。
バルブは、 取付面に各1つの取付エレメントを使用して、 両側に取り付けなければなりません。
7.2. 空気圧設備
圧力センサーまたは圧力計を取り付ける (オプション)
ブランキングプラグを取り外すと、 圧力計や電子式圧力センサーをねじ接続部に接
続するこ とができます。 ( 58ページを参照してく ださい) 。
部品に同封されている取付説明書に従ってく ださい。
7.3. 空気圧および電気接続
空気圧接続部
必要条件: 供給圧力は、 常に29 psig (2bar) から最大145 psig (10bar) の間でなければ
なりません。
注: 供給圧力が29 psig (2bar) より低く 、 最大145 psig (10bar) の場合、 MSCE セーフティ
バルブの正しい機能は保証されません。
1.供給圧力用の圧力ラインを接続部1 (1, IN) に接続します。
2.操作ラインを接続2 (2, OUT) に接続します。
電気的接続
1. XPS プラグ、 信号出力、 および該当する場合はスタート信号 X2 に電源電圧を接続しま
す。
XPS プラグの割り当ては、 すべてのバージョンで同じです。
XPS プラグ、 M12 オスの接点には、 次のピン割り当てがあります:
JP / 日本語
注意
注記
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