5.2 チェックソケットの成形
1) 陰性モデルから陽性モデルを製作します。
2) チェックソケットを真空成型し装着者に適合させます。
5.3 アライメント基準線の決定
荷重下での股義足ソケット(以下ソケット)の中立位置を参考にしてアライメント基準線を決め
ます。これは股義足の矢状面の設定に必要です。 中立位置では(画像参照 4)、矢状面における
ソケットは前方や後方に傾斜せず、生理学的な骨盤の角度とします。
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必要な道具
743A29 基準線治具(画像参照 3)
1) 地面から坐骨結節までの高さに採型台を合わせます。
2) 義足コンポーネントは装着せずに調整済みのソケットを装着した状態で義足側を採型台に乗
せ、次の項目について確認します。
- 直立姿勢、骨盤の高さはバランスがとれているか
- 矢状面で足部と体の中心が同一線上にあるか
3) 基準線治具の高さ分、採型台を下げます(約4.8 cm)。
4) 基準線治具の中心を、ソケットと採型台プレートの間に置き、次の項目について確認しま
す。
基準線治具はソケット内側端部から約5~6cm外側に設置してください。 基準線治具のベース
プレートを採型台の縁と平行に合わせます。
5) 中立位置の決定(TMS:部分重心):
まず、基準線治具をできるだけ前方に置きます。
5)。
次に、基準線治具をできるだけ後方に置きます。
6)。
矢状面において、最も遠い位置から前傾も後傾もしない位置(中立位置)まで、基準線治具
を少しずつ移動させます(画像参照 4)。
6) 中立位置が決定したら印を付けます:
股義足の矢状面に、基準線治具の中心部からレーザー十字線を投影して垂直線を描きます
(画像参照 7)。
ケット遠位面に内側端部まで線を引きます(骨盤回旋線)。
義足側からTMS線上に大転子の高さを転記します。
TMS線と並行に20mm後方にアライメント基準線を記入します。
7) 前額面でのラミネーションプレート位置基準線を記入します:
体中心とソケット義足側(測定値y)の中心に印を付けます(y/2)。垂直方向に印を付けま
す(画像参照 8、位置1)。
印から10~20
2)。
5.4 ベンチアライメント
推奨アライメント
(3R60=HDのベンチアライメントの図
3R60、3R106=HD、3C98-2 C-Legのベンチアライメントが掲載されています)。
膝継手ジニウム 3B1を用いる場合は、セミナー資料や取扱説明書から、股義足 7E10*と組合わせ
たベンチアライメントを参照してください。または、X-ソフトの指示を参照してください。
(7E10は日本での取扱いがごさいません。不明点はオットーボック・ジャパンまでお問い合わせ
ください)
但し、TMS線からアライメント基準線の距離については、必ず推奨に従ってくださ
い。
注意
ラミネーションプレートの改造や耐用年数を超えて使用した場合の危険性
ラミネーションプレートの破損や変質により装着者の転倒をまねくおそれがあります
ベンチアライメント作業の間にソケットの回旋を観察ができるよう、ソ
mm外側に鉛直線を引きます(装着者の胴囲によります)(画像参照 8、位置
ソケットの骨盤が後傾します(画像参照
ソケットの骨盤が前傾します(画像参照
画像参照 18 - クイックスタートガイド647H540 に、
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