注意
バルーン点検時およびカニューレの装着、取り外しまたは洗浄時には、ピンセットやクリップのよ
うな尖ったものは決して使用しないでください。バルーンを破損したり損壊する恐れがあります。
上記の漏れ兆候が確認できる場合、信頼できる機能性は失われているのでカニューレはそれ以上使
用しないでください。
3.2 栓子
気管カニューレの装着前に、栓子が簡単にカニューレから取り外せるか点検してください!
栓子が簡単に取り外せることを確認してから、気管カニューレを装着するために栓子を再度カニュ
ーレに入れてください。
3.3 吸引口 (気管カニューレのバリエーション SUCTION のみ)
SUCTION 気管カニューレの外側管内にある吸引口を介し、膨らませたカフの上部にたまった分泌
物を除去することができます。
外側方向に通じている吸入ホースは注射器または吸引器に接続できます。 どの吸引方法を選ぶか
は、使用者が担当の医師と相談の上で相応するリスクを考量し決定してください。 その際患者それ
ぞれの病状を観察してください。
吸引器を使用した吸引は、いずれにしても吸引器にバキューム制御がついている場合以外行わない
でください。 吸引圧は最大で –0.2 bar を超えないようにしてください。
Suction 気管カニューレ使用時には、分泌物の誤嚥を防ぐためブロック機能を失わせる直前にカニ
ューレにある吸引口を介してカフの上部にたまった分泌物を除去してください。 それによりカニ
ューレのブロック解除と同時に行う吸引カテーテルを使用した追加吸引は必要なくなり、処置が非
常に簡単になります。
注意
吸引用器具 (SUCTION) の備わった気管カニューレではどれでも、特に吸引中は低圧が生じる時間
を少しでも短くしてください。また低圧により声門下の領域が乾燥しないようにしてください。
注意
出血傾向(抗凝固薬治療を受けている場合など)の高まっている患者への使用は禁忌です。 この場
合吸引中の危険が高くなるため、吸引口つき Suction 気管カニューレは使用できません。
4. 内部カニューレ
便利なイージーロック (6角形のロック) により、内部カニューレや互換性のある付属品を確実に
固定することができます。
内部カニューレは仕様次第で標準セットが備わっているか、または一定のアダプター/コネクター
としっかり接続されており、スピーキングバルブといった取り外し可能な付属部品との接続も行う
ことができます。
内部カニューレは簡単に外部カニューレから取り外せるので、必要時 (呼吸困難時など) に素早
く空気供給量を上げることが可能です。
まず内部カニューレと外部カニューレ間のロックを軽く持ち上げて (親指と人差し指でボタンを外
す) ロックを解除します。 それにより内部カニューレの固定用ギザギザ部分/かみ合わせエレメ
ントが外部カニューレのイージーロック (6角形のロック) から引き抜かれます。
内部カニューレは決して外部カニューレなしでは使用しないでください。内部カニューレは常に外
部カニューレに固定された状態でなくてはなりません。
4.1 スピーキングバルブ
スピーキングバルブの付いたスピーキングカニューレである気管カニューレ (LINGO/PHON) は、咽
頭を完全または部分的に残した気管切開術後に着用し、使用者の発話を可能にするものです。
シリコンバルブ付きスピーキングバルブカニューレではバルブが直接内部カニューレ上に装着され
ています。バルブはこのタイプのカニューレでは納品内容に含まれています。
またHUMIDOPHONE
®
す。これらは22mmのコンビアダプターが備わったフィルター付き気管カニューレ (内部カニューレ
付き) を使用している気管切開患者に装着することができます。
スピーキングシルバーバルブ付き気管カニューレでは、スピーキングバルブは押し出すことで内部
カニューレから外すことができます。
スピーキングシリコンバルブ付き気管カニューレでは、スピーキングバルブは引き抜くことで内部
カニューレから外すことができます。
5. 抜管訓練用ストッパー
抜管訓練用ストッパーはスピーキングカニューレの納品内容に含まれており、喉頭部を切除しない
気管切開術を受けた患者のみに着用することができます。 使用は必ず医師の監督の下で行ってくだ
さい。 抜管訓練用ストッパーによりカニューレが短時間閉じられ空気供給が中断できるので、患者
が再び自分の口/鼻で制御しながら呼吸を行えるようになるのに役立ちます。
注意
咽頭摘出患者および慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者への使用は禁忌です! 抜管訓練用ストッパーは
決して使用しないでください!
気管カニューレがブロック状態の場合は決して抜管訓練用ストッパーを使用しないでください!
抜管訓練用ストッパーは内部カニューレのないフィルター付き外部カニューレ着用時にのみ使用
してください。
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®
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