「時間的ノイズ除去」 を先に適用してから 「空間的ノイズ除去」 を適用する
「時間的ノイズ除去」 は複数のフレームを分析してノイズを分離するため、 動きの少ない領域でディテー
ルを正確に維持できます。 はじめに 「時間的ノイズ除去」 を適用して良い結果が得られれば、 それがイメ
ージ内の一部のみであったとしても、 「空間的ノイズ除去」 を適用する量が減るため、 最終的なイメージ
の全体の画質が向上します。
「時間的ノイズ除去」 はイメージ内の動きのない部分で優れた効果を発揮しますが、 動く被写体に対して
は効果が低くなります。 一方 「空間的ノイズ除去」 は、 イメージに動きがある場合でも、 フレーム内でしき
い値を下回るノイズすべてを低減します。
で最善のノイズ除去が可能になります。
「空間的ノイズ除去」 の最適な範囲は?
ノイズ除去の範囲を大きくすると、 「空間的ノイズ除去」 を強めに使用した際にショット内のディテールの
多い部分の画質が飛躍的に向上します。 しかし、 精度が最も高い 「大」 を常に選択する必要はありません。
ノイズ除去を適用したイメージを確認する際、 画質が向上したことが分からない可能性があり、 不要なレベ
ルの修正を行うことで無駄な処理時間を要することになります。
ノイズを確認する際は、 十分に大きいディスプレイにイメージをフルフレームで表示し、 オーディエンスと同
じ環境で作業することをお勧めします。 ノイズ除去を適用する際にクリップをズームアップしすぎると、 必
要以上の高画質設定を使用したくなる場合があります。 これは、 イメージのディテールを過度に拡大する
と、 実際のサイズでは気付かないような微妙な変化が見えるためです。
オブジェクト除去
「オブジェクト除去」 はカラーページでの使用が最も効果的なプラグインであり、
でフレーム内のオブジェト除去を可能な限り自動化します。 このプラグインは、 一時的に固定されているバ
ックグラウンドを通過する動くオブジェクト、 または動いているカメラで撮影されたショットのレンズのダー
ト除去に最も適しています。 小さいオブジェクトの方が大きいオブジェクトより良い結果が得られますが、
結果はフッテージにより大きく異なります。 以下に、 手順を簡単に紹介します。
動くオブジェクトをクリップから除去する:
この例では、 同時に収録された長尺ショットで、
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除去」 プラグインで、 除去対象を識別するウィンドウを用いてドローンを除去します。
除去する必要があるドローンが映った元のショット
シンプルなケースの場合、 コレクターノードに 「オブジェクト除去」 エフェクトを適用するのが最
も簡単です。 ウィンドウまたはノード内でクオリファイアーを使用して、 除去対象を分離します。
以下はこの方法を用いた例です。
種類のノイズ除去を組み合わせて使用することで、 多くの場合
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台のドローンが飛行しています。 「オブジェクト
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DaVinci Neural Engine
オブジェクト除去
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