「オブジェクト除去」 プラグインはフッテージにより結果が大きく変わるため、 常にこのような良
い結果が簡単に得られるわけではありません。 分析後の問題点は、 ウィンドウでグレーで表示さ
れます。 これは、 縁取りまたは塗りつぶされた形で表示されます。 グレー部分は、 現在の設定で
は除去したパッチを塗りつぶすバックグラウンドが見つからないことを示します。 この場合、
の方法を試すことができます。
分析結果を再生中に、 オブジェクト除去マスクにグレーの縁が付いたフレームがある場合、 「検
索範囲」 スライダーで調整を試みることが可能です。 検索範囲は、 「オブジェクト除去」 プラグイ
ンが置き換えるイメージのディテールを検索している現在のフレームからの距離 (フレーム数)
を意味します。 例えば、 「検索範囲」 が
ムを検索します。 フレーム数を
果が得られる最小範囲で、 最も良い結果が得られます。
オブジェクト除去マスク全体がグレーになっているフレームでは、 バックグラウンドは簡単には生
成できません。 こういった場合、 「クリーンプレートを構築」 ボタンをクリックすると、 最良な推測
を用いて、 フレームを塗りつぶすバックグラウンドを生成し、 対象のフレームを塗りつぶします。
パッチの塗りつぶしに成功したにも関わらず、 バックグラウンドとうまくブレンドしない場合、
「ブレンド」 モードを変更します。 デフォルトは単純なクローン処理の 「リニア」 ですが、 「適応ブ
レンド」 も選択できます。 これは、 置き換えパッチのエッジがバックグラウンドとは異なる色や明
るさの場合を除き、 良い結果が得られます。
「シーンモード」 メニューではシーンの分析方法を選択でき、 置き換えが必要な領域がいかに動く
かの分析を改善し、 オブジェクトが除去された後にできた穴を埋める最良の方法を決定します。 「
背景」 はオブジェクトの領域を除いたイメージ全体を分析します。 「境界線」 はオブジェクトを囲
む境界エリアを分析します。 「被写体」 はバックグラウンドと共に移動するオブジェクトを分析しま
す。 これには、 動くカメラで撮影したウインドウに映ったステッカーのショットなどが含まれます。
の場合、 現在の位置から±
20
とすると、
フレームおきに検索します。 一般に、 許容できる結
10
4
つ
2
フレーム、 合計
フレー
20
40
オブジェクト除去
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