艶出しクリームの使用
艶出しクリームが腹腔鏡に同梱されています。3つの光学表面
(遠位端、ライトポスト、近位端)のどれかに通常の洗浄慣行
で除去できない残留物がある場合は、洗浄、消毒、および滅菌
の前に艶出しクリームで除去できます。
1. 少量の艶出しクリームを清潔な綿棒に付けます。
2. 綿棒で円を描くように光学表面をそっとこすってクリーニ
ングします。
3. アセトンまたはアルコールを清潔な綿棒に付け、艶出しク
リームの残渣を除去します。
4. 腹腔鏡は、次回の使用前に洗浄および滅菌します。
注意:日常的なクリーニング手順として光学表面を艶出しク
リームでこすらないでください。艶出しクリームを腹腔鏡レ
ンズに繰り返し使用すると、レンズが損傷するおそれがあり
ます。通常の洗浄慣行で除去できない残留物のために腹腔鏡の
画像がぼやけている場合にのみ実施してください。
再処理
この再処理手順は、ISO 17664、AAMI TIR 12、AAMI ST79、
およびAAMI
の再使用の準備に利用できることをStrykerが検証済みです
が、処理担当者はその責任において、(再処理を行う施設
の機器、材料、人員で)実際に再処理を行い、目的の結
果を達成できることを確認してください。これには通常、
プロセスの検証と日常的な監視が必要です。Strykerは、
医療機器を再処理する際にこれらの基準を遵守すること
をユーザーの皆様に推奨しています。
警告
• これらの再処理手順はAIM HD腹腔鏡に適用されます。
分解して再処理した場合は、付属アダプターにも適用さ
れます。
• 本製品は、初回使用前および毎回使用後に洗浄および滅
菌する必要があります。
• 本書に記載されている滅菌パラメータは、滅菌トレー以
外で滅菌される腹腔鏡と付属アダプターのみに適用され
ます。滅菌トレーを使用する場合の適切な滅菌パラメー
タについては、トレーに添付された説明書を参照してく
ださい。Strykerは、滅菌トレー内で器具を滅菌するよう
推奨します。
• 必ず、本書に記述されている滅菌サイクルで行ってくだ
さい。指定外の滅菌サイクルを使用すると製品が破損す
るおそれがあります。また、滅菌が不完全となるおそれ
があります。
• 製品が破損する恐れがあるため、134℃で18分の前真空
サイクルを使用して製品を滅菌しないでください。
• クリーニング手順に従わないと、滅菌が不十分になる可
能性があります。
• 洗浄や消毒、滅菌を行う前には、出荷時に腹腔鏡保護
のために使用された保護シースは取り外します。これ
には、腹腔鏡の遠位端および近位端にあるゴムキャッ
プおよびライトポストのプラスチック製カバーが含まれ
ます。
• クリーニング、消毒、または滅菌を行う前には、腹腔鏡
に装着済みの場合があるカメラヘッド、カプラー、およ
びアダプターを腹腔鏡から取り外してください。これら
の構成部品を分離せずに洗浄、消毒または滅菌すると、
使用中に両製品を分離した場合に両方の滅菌性が不完全
になります。(再処理方法については、カメラヘッドと
カプラーの製品説明書を参照してください。)
• ラップしないで行う即時使用(「フラッシュ」)蒸気滅
菌は光学性能を低下させ、器具の予想サービス寿命を縮
めるおそれがあるため、お勧めできません。
• 手 袋 、 保 護 メ ガ ネ 等 の 適 切 な 保 護 具 を 着 用 し て く
ださい。
注意
• 手動クリーニングの際、先端部が金属製や研磨性のブラ
シやパッドを使用しないでください。製品に傷がついた
り損傷するおそれがあります。
• 電解腐蝕を最小限に抑えるため、種類の異なる金属を隣
り合わせにして浸漬しないでください。
• 蒸気滅菌後は、製品を空気冷却してください。液中で
急冷(クエンチ)すると、製品が損傷する可能性があ
るばかりでなく保証が無効となりますのでご注意くだ
さい。
再処理における制限
• 複数の方法で滅菌すると製品の性能が顕著に損なわれる
おそれがあるため、お勧めできません。
• 適切に再処理すると、本製品に与える影響が小さくて済
みます。製品寿命は通常、使用による磨耗と損傷で決定
されます。
• 不適切な再処理に起因する損傷は保証対象外となります
のでご注意ください。
ST81に則して提供されます。本手順は本製品
JA-149