変換ワークフロー
同セクションでは、 Teranex プロセッサーで実行できる主要な変換のセットアップワークフローに関して
説明します。 スタンダード変換、 アップ / ダウン / クロスコンバージョンなど、 すべての変換はフロントコント
ロールパネルを使っ て、 一般的な設定を行います。 頻繁に使う変換のプリセットの保存および呼び出し、
ケイデンス設定に関しても説明します。 3:2 プルダウンを使っ て素材のケイデンスを除去できます。
作業のこつ
変換の設定をする際は、 コントロールパネルのステータス LED で現在の信号を正確
に確認できます。 「 AUDIO STATUS および SYSTEM STATUS の LED 」 セクションに詳細が
記載されています。
アップコンバージョン
アップコンバージョンは、 ビデオを高解像度に変換する処理です。 例えば、 NTSC SD ソースを HD プロダク
ションに組み込む必要がある場合などです。 プロジェクトのニーズに応じて、 NTSC クリップをあらゆる
720/1080HD 出力フォーマットとあらゆるフレームレートに変換できます。 Teranex プロセッサーは、 高品
質のデインターレースおよびアップコンバージョンアルゴリズムを採用しており、 非常に優れた結果を得
られます。 以下の例では、 Tranex 2D あるいは 3D で、 ズームアスペクトレシオ、 RCA アナログオーディオ入
力を使い、 486i59.94 コンポーネントアナログビデオを 1080p29.97 に変換します。
Teranex プロセッサーの電源を入れて、 入力および出力を接続します。
入力の設定
コントロールパネルの 「 IN 」 ボタンを押して、 「 ANLG 」 を選択します。 アナログ入力のメニューが
1
LCD に表示されます。
回転ノブを使っ て、 アナログ入力の種類から 「 Component 」 を選択します。 「 IN 」 ボタンを押し
2
て、 入力ビデオを LCD に表示します。 Teranex は入力フォーマットを自動的に検出して、 コント
ロールの対応するボタンが光ります。
「 AUDIO 」 セクションの 「 ANLG 」 ボタンを押します。 回転ノブを使っ て、 アナログオーディオ入
3
力の種類から 「 RCA 」 を選択します。
VIDEO
IN
SDI
HDMI
OUT
ANLG
「 IN 」 ボタンを押すと、 コントロールパネルのボタンに入力フォーマットが表示されます。 上図
では、 入力フォーマットはアナログオーディオの付いたアナログコンポーネント 486i59.94 です。
出力の設定
コントロールパネルの 「 OUT 」 ボタンを押します。 Teranex 2D では、 すべての出力ボタンが
1
青く光ります。 Teranex 3D では、 「 EMBED 」 オーディオボタンが青く光ります。 「 AES 」 ある
いは 「 ANLG 」 ボタンを選択します。 AES/EBU とアナログオーディオ出力は、 XLR コネクター
を共有しています。 Teranex Express では、 「 EMBED 」 オーディオボタンが青く光ります。
「 1080 」 ボタンを押します。 次に 「 P 」 ボタンでプログレッシブ出力を選択し、 「 29.97/30 」 ボタ
2
ンでフレームレートを選択します。 選択したフォーマット、 フレーム、 レートボタンが緑に光り、
変換の設定を確認あるいは変更できます。
AUDIO
FORMAT
FRAME
486
576
EMBED
AES
720
1080
2K
ANLG
1080
RATE
P
23.98
24
ANAM
LBOX
I
25
50
PBOX
29.97
59.94
PSF
SMART
30
60
ASPECT
14:9
CCUT
ZOOM
ADJ
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