調整できるように設計されています。調整方法については、ペダルメーカーの説明
書の指示に従うか、お買い上げの販売店で教わってください。着脱が反射的にでき
るようになるまでは、最もゆるい固定を選ぶようにしてください。ただし、意図せ
ずにペダルから足が離れてしまうようなことが起こらないように、必ずペダルへの
保持を十分に確保しておくようにしてください。
警告:クリップレスペダルは、このペダルにフィットするよう特別に作ら
れたシューズと組み合わせて使用するためのペダルであり、足がペダルに
しっかりと固定されるように設計されています。このため、クリップレス
ペダルと正しく結合しないシューズは使用しないでください。
クリップレスペダルの安全な着脱方法を習得するには、練習が必要です。着脱
が反射的にできるようになるまでは、集中力が必要となりますので、注意が散漫し
てしまうと、コントロールを失って転倒するおそれがあります。着脱の練習は、障
害物、危険物や車などの往来のない場所を選んでください。また、ペダルメーカー
のセットアップ説明書や保守説明書の指示に必ず従ってください。メーカー説明書
をお持ちでない場合は、販売店で入手するか、メーカーにお問い合わせください。
バイクの多くは、サスペンション機構を備えています。サスペンション機構の
種類は多岐にわたるので、それぞれについて本マニュアルでは取り上げていませ
ん。ご利用のバイクがいずれかのタイプのサスペンション機構を搭載している場合
は、サスペンションメーカーのセットアップ説明書や保守説明書を必ずお読みみな
り、その指示に従ってください。メーカー説明書をお持ちでない場合は、販売店で
入手するか、メーカーにお問い合わせください。
警告:サスペンション機構のメンテナンス、点検や正しい調整を行わない
と、サスペンションの故障につながる可能性があり、コントロールを失っ
て転倒するおそれがあります。
ご利用のバイクがサスペンションを搭載している場合、加速すればするほどケ
ガの危険性も高まります。たとえば、サスペンションを備えたバイクの場合、ブレ
ーキをかけるとバイクのフロント部が沈み込みます。サスペンションに慣れていな
いと、コントロールを失って転倒するおそれがあります。サスペンションの安全な
操作方法を習得してください。セクション4.Cもあわせてご参照ください。
警告:サスペンションの調整内容を変更することで、ご利用のバイクのハ
ンドリングおよびブレーキング特性が変わる場合があります。必ず、サス
ペンションメーカーの説明書や推奨事項について完全に理解した上で、サ
スペンションの調整を変更するようにしてください。変更後は細心の注意
を払いながら安全な場所で試し乗りをし、バイクのハンドリングおよびブ
レーキング特性の変化を必ず確認してください。
サスペンションにより操作性や快適性が向上し、ホイール全体が路面をよくつ
かむようになります。その結果走行スピードをさらに上げることが可能になります
が、この場合はバイクの機能が向上したのであって、自分の走行技術が向上したわ
けではありません。この点は誤解がないように注意する必要があります。自分の運
転技術を向上させるには時間を要し、練習を重ねる必要があります。ご利用のバイ
クの全機能に対応できるようになるまでは、十分な注意を払う必要があります。
F.バイクのサスペンション
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