ATEM Software Controlの使用
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ATEMスイ ッチャーにはオーディオミキサーが内蔵されているので、 外部のオーディオミキサーを使用しなくても、
カメラ、 メディ アサーバー、 あるいはその他の入力からのエンベデッ ドHDMI/SDIオーディオを扱うことができます。
外部オーディオミキサー用にスペースを確保する必要がないので、 ATEMスイ ッチャーをロケ先で使用したい場合や、
スペースの限られた中継車の中で使用する場合に最適です。 ATEM Software Controlパネルの 「Audio」 タブでオー
ディオをミキシングし、 HDMI/SDIプログラム出力よりエンベデット出力します。
ATEM Television Studioのオーディオミキサーでは、 AES/EBU入力からの外部オーディオのミキシングも可能です。
ATEM Production Studio 4Kシリーズは、 外部オーディオのミキシング用にXLRおよびRCA入力を搭載しています。
ミキシングを行ったオーディオは、 XLR出力からも出力できます。 また、 オーディオミキサーは、 オーディオレベルの
設定およびソロオーディオモニタリングの選択を別々にコントロールできます。
ATEM 1 M/Eおよび2 M/E Production Switcherは、 ブレイ クアウトケーブルを同梱しており、 XLR入出力経由で
外部オーディオのミキシングが可能です。 オーディオミキサーは、 オーディオレベルの設定およびソロオーディオモニ
タリングの選択を別々にコントロールできます。
ATEM 1 M/Eおよび2 M/E Production Switcher、 ATEM 1 M/Eおよび M/E Production Studio 4Kモデル
では、 スイ ッチャーに内蔵されたメディ アプレーヤーのオーディオをミックスできます。
外部オーディオミキサーを使用したい場合は、 すべての入力系統でオーディオをオフにし、 オーディオミキサー ・ イン
ター フェースで外部オーディオをオンにします。
オーディオミキサーの使い方の詳細は次セクションに記載されています。
メディア管理
メディ ア管理は、 グラフィックやイ メージシーケンスをATEMスイ ッチャーのメディ アプールにアッ プロードできる機能
です。 各ATEMスイ ッチャーモデルには、 メディ アプールと呼ばれるグラフィック用のメモリがあります。 メモリ容量は
各モデルで異なり、 アルファチャンネル付きのイ メージを保存して、 プロダクションの際にメディ アプレーヤーに配信し
ます。 ATEM Production Studio 4KおよびTelevision Studioは、 アルファチャンネル付きのスチルグラフィックを
20個保存できます。 また、 ATEMモデルの上位機種では、 32個のスチルグラフィックおよび2つのビデオクリッ プを保
存できます。
例えば、 ライブプロダクションで使用する最大32個のスチルグラフィックと2本のクリッ プをロードしておき、 プロダク
ション中に2系統のメディ アプレーヤーにそれぞれ配信することができます。 メディ アプレーヤーがオンエアされていな
い時に、 メディ アプレーヤーのグラフィックを次に使用したいグラフィックに更新しておけば、 メディ アプレーヤーを再
度オンエアした際に新しいグラフィックが再生出力されます。
アルファチャンネル付きのスチルやクリッ プをメディ アプールにロードすると、 アルファチャンネルも自動的にロードされ
ます。 スチルやクリッ プをメディ アプレーヤーにロードする際、 メディ アプレーヤーの出力にはキーおよびフィルが含ま
れます。 例えばメディ アプレーヤー1など、 メディ アプレーヤーをキーソースとして選択した場合、 フィルとキーの両方
が自動的に選択されるので、 別々に選択する必要はありません。 しかし、 キーは別途ルーティングできるので、 異なる
キーソースを選択することもできます。