留置ボイスプロテーゼ
Blom-Singer
®
合があります。
装置の挿入 / 除去
留置ボイスプロテーゼに取り付けてある安全ストラップは、食道 フランジが食道に配置され
ていることが確認されてから取り外します。安全ストラップを外してある留置ボイスプロテー
ゼを挿入または再挿入しないでください。
正しいボイスプロテーゼの長さを確認するために、まずTEPを拡張し管を再測定することな
しに、留置ボイスプロテーゼを取り外して別のものを挿入しないでください。患者は装置を
挿入・抜去したり、資格ある臨床医以外の人に装置を挿入・抜去させたりしないでくださ
い。留置ボイスプロテーゼは永久装置ではなく、定期的に交換する必要があります。
装置は、持続的な漏れがあるか、発話に適切な音声を提供していないか、またはサイズ変更
が必要になるまで、TEP内の所定の場所に残されます。留置ボイスプロテーゼの抜去は、止
血鉗子を使用して装置の食道フランジをしっかりと掴んで行ってください。
合併症
まれですが、Blom-Singerタイプのシリコーン製ボイスプロテーゼでは、次のような合併症が
発生することが確認されています。合併症:ストーマ (首から気管への開口部)の汚染また
は腐敗。ボイスプロテーゼの抜去や適切な抗生物質を必要とする場合があります。ボイスプ
ロテーゼの軌道への偶発的な吸引。医師による抜去を必要とする場合があります。プロテー
ゼのたまの突き出し。TEPの拡張およびストーマケア療法の追加監視の後、交換を必要とし
ます。ボイスプロテーゼ周囲の液漏れを生じる穿刺拡張。穿刺部位の周囲の炎症反応および
肉芽組織形成。ボイスプロテーゼの外れおよびその後のTEPの閉塞。穿刺の外科的再置換ま
たは閉塞を要するボイスプロテーゼの周囲の解決困難な(制御不能な)漏れ。嚥下障害、不
適切な使用によるボイスプロテーゼの引き裂き、その他の損傷。ボイスプロテーゼの漏れや
バルブ機能不全を生じる微生物増殖沈着物。ボイスプロテーゼの食道への誤飲。
使用説明
本装置は患者による挿入・抜去用ではありません。
装置の準備、挿入、取り外しに関連するすべての指示は、臨床医のみを対象としています。
患者さんは、「装置の洗浄とお手入れ」の項目を参照してください。 配置のために装置を準備
する前に、バルブ機構を点検して損傷しておらず、適切に機能していることを確認します。
フラップバルブは、ボイスプロテーゼ内の座面に対し平らに閉じるはずです。
ボイスプロテーゼの一次配置
滅菌オプションボイスプロテーゼは、喉頭全摘出術時に医師により配置できます(一次穿
刺、一次配置)。非滅菌製品は、一次配置手順を意図していません。
二次(または交換)装置の配置
以下の手順は、二次手順または交換手順の推奨される方法として、 Eric D. Blom, 博士によって
提供されています。
注記:すべての二次手順または交換手順は、ストーマとTEPに直接焦点を当てた明るい光の
下でのみ行わなければなりません。
手袋や眼を保護する眼鏡を着用することをお勧めします。ボイスプロテーゼの適切なサイズ
を確認するために、ボイスプロテーゼを挿入する前にTEP管を測定します。
拡張と測定(図 1 & 2 )
製品の完全な詳細については、Blom-Singerの拡張/サイジングシステム使用説明書を参照し
てください。
ボイスプロテーゼの準備
18 I 37924-01B